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アマチュア契約からの成り上がり!! HSV伊藤達哉がブンデス年間「ベスト・ルーキー」候補に

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ベスト・ルーキーにノミネートされたハンブルガーSVのMF伊藤達哉

 ハンブルガーSVのMF伊藤達哉がブンデスリーガの年間「ベスト・ルーキー」にノミネートされている。ユースチームのアマチュア選手として迎えた今シーズン。持ち味の快速ドリブルで終盤の快進撃を牽引し、リーグ公式も認めるほどのプレーヤーに成り上がった。

 柏レイソルU-18出身の伊藤は、1997年6月生まれの20歳。2015年に柏日体高(現・日体大柏高)を早期卒業し、ドイツの名門HSVにやってきた。だが、活躍の場は年代別のチームが中心。今季もセカンドチームにあたるU-23で開幕を迎えた。

 だが、伊藤の成り上がりはそれから始まった。シーズン序盤にトップチームの練習参加で認められると、9月20日の第4節ドルトムント戦で初のベンチ入り。ミッドウィークの第5節で途中出場からデビューを果たし、翌週の第6節で初先発を飾った。

 背番号の『43』という数字が指し示すように、当時はアマチュア契約。163cmという小さな日本人に期待を寄せていたサポーターはそれほどいなかった。だが、高速ドリブルでスタンドを沸かせ、交代時にはスタンディングオベーションが贈られた。

 その後は着実に出番をつかみ、デビュー戦から8試合連続出場。12月14日にはプロ契約を締結し、契約期間も2021年まで延長された。監督交代を機に一時はU-23に戻されたが、降格が見えてきた終盤に再びトップチームに復帰。4月以降の4勝2敗という快進撃を牽引してみせた。

 そんな活躍が認められ、伊藤は4月度の月間最優秀新人にノミネートされ、ライバル2人を振り切って受賞。さらに、降格の憂き目にあったチームにありながら、年間新人タイトルの候補にも上がっている。

 ライバルは昨年秋のU-17W杯でイングランド代表を優勝に導いたMFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)、MF長谷部誠の同僚として知られるFWセバスチャン・アレなど7人。各国の年代別代表も担う、そうそうたるメンバーがそろっている。

 選考は特設サイト(https://www.rookie-award.com/de/)のウェブ投票で実施。ページ下部で伊藤の名前を選択し、「Jetzt abstimmen(投票する)」のボタンを押せば票を投じることができる。

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