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ロシアW杯直前の3バック着手…DF酒井高徳は「勇気を持った守備」を重要視

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左ウイングバックでプレーした日本代表DF酒井高徳

 30日にキリンチャレンジ杯ガーナ戦を迎える日本代表は26日、3-4-2-1のシステムを採用したフォーメーション練習を行った。ウイングバックの位置でプレーしたDF酒井高徳はトレーニング後、3バック特有の注意点を指摘。そのうえで「勇気を持った守備」の重要性を強調した。

 合宿開始6日目、W杯を3週間後に控える“西野ジャパン”がついにベールを脱いだ。初めてフォーメーションを設定した練習を行い、西野朗監督は3-4-2-1のシステムにトライ。指揮官は選手たちに「これに固執するわけではない」と話したそうだが、新たなオプションが加わったのは間違いなさそうだ。

 左ウイングバックでプレーした酒井高は練習終了後、このシステムの特徴を報道陣に説明した。「マークの受け渡し、スライドのタイミングが4バックとは違う。攻撃では後ろに人数が少ないぶん、前に人数がかかるので、ワンタッチでのプレーが増えると思う」。前線のコンビネーションが活性化するという期待を口にしていた。

 ただし、相手の攻撃を受けた際に“5バック”気味になってしまうという特性には、危機感を抱えているようだ。「良い意味でも悪い意味でも、(相手の攻撃に対して)最悪ディレイできる。すると、サイドが重くなることがある」。そう述べた酒井高は「僕はそういう3バックのデメリットがあまり好きではない」と本音も明かす。

 だが、そういった課題を見極められているからこそ、自らが担う役割も分かっている。「引くことがあってもいいけど、出て行くことが大事。両ウイングバックが前向きな守備のチャレンジをすれば、その勢いでカウンターに行ける。勇気を持った守備にチャレンジしたい」。攻守に絡むことが期待されるポジションで、自身の存在感を見せつけようとしている。

(取材・文 竹内達也)

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