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[MOM2515]関西大北陽FW片岡慎太郎(3年)_190cmの超大型FWが豪快ボレー弾

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後半20分、関西大北陽高は大型FW片岡慎太郎が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.27 総体大阪府予選決勝リーグ第1戦 関西大北陽高 1-1 金光大阪高 J-GREEN堺S1]

 190cm、78kgの超大型ストライカーが期待に応えるゴールだ。関西大北陽高は前半を我慢強い守りによって0-0で乗り切ると、後半開始から“切り札”FW片岡慎太郎(3年)を投入する。

 片岡はサイズを活かして空中戦で強さも見せていたが、金光大阪高の注目CB福田玲央(3年)との競り合いで苦戦。それでも、ゴールを目指し続けたFWは1チャンスを逃さずに決めて、チームに歓喜をもたらした。

 後半20分、関大北陽は右サイドを突いたMF今井泰祐(3年)がクロスボール。これをゴール前でマークを外した片岡が右足ダイレクトボレーでゴールネットに突き刺した。ベンチ方向へ走り出して仲間たちから祝福を受けた背番号9は「練習でああいうシーンをたくさん作ってきていた。今井からもいいボールが上がってきたので決められて良かった」と笑顔。今大会初戦以来となるゴールを素直に喜んでいた。

 矢田竜之監督は片岡について「得点にこだわって練習を積んでいた」と説明する。身長187cmの父親、母親もともにバスケットボールのプレー経験を持ついう片岡は、その高さ、強さを期待されて下級生時から終盤のパワープレー要員として起用されていた。最終学年となった今年、矢田監督は片岡をリーグ戦で先発起用し、「行けるところまで」プレー時間を与えて課題の体力強化を図ってきたという。

 その成果が出て、徐々に出場時間を増やしてきた片岡は「成長させてもらっている」と実感。「大迫選手みたいに前でポストプレーして、フィニッシュに自分が絡んでいきたい。球際とかフィジカルの面では負けたくない。(そのために) 身体大きくしてもっと動けるようにならないといけない」と意欲を持って日々を過ごし、試合に臨んでいる。そして、この日は大仕事をしてのけた。

 将来の高い目標も持ち続けているFWは今、チームの全国出場に集中。「出たいし、僕たちの代でと監督も期待してくれている。期待に応えたいです」。関大北陽の超大型FWが、与えられた出場時間の中で再び結果を残し、目標を達成する。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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