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興國、大阪桐蔭完封で堅守に自信の関大北陽、終了間際の失点を反省して決勝L残り2試合へ:大阪

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関西大北陽高の守備の柱・CB井口将吾主将は堅守に自信

[5.27 総体大阪府予選決勝リーグ第1戦 関西大北陽高 1-1 金光大阪高 J-GREEN堺S1]

 関西大北陽高は春の御殿場遠征で市立船橋高(千葉)や関東一高(東京)、帝京三高(山梨)、日本文理高(新潟)といった昨年度全国上位のチームとトレーニングマッチを実施。CB井口将吾主将(3年)が「関東のレベルの高い攻撃を経験していると、大阪のチームとやるとまだ対応できる」と説明していたが、その経験を活かしてチャレンジ&カバーの部分などを磨いた関大北陽がその堅守を大阪府予選で発揮している。

 今大会は6回戦でJ内定選手を擁する興國高と対戦。雨中で相手の強力攻撃陣を無得点に封じてPK戦で勝利すると、選手権予選優勝校の大阪桐蔭高と対戦した7回戦(準々決勝)でも延長戦の末、1-0で競り勝った。5回戦から3試合連続で延長戦となったが、GK原口龍馬(2年)の好守などもあって突破。「自信になりました」(井口)というように選手たちは手応えを掴んでいる。

 大阪府1部リーグでは失点が多かったというが、関東の強豪校との対戦やけが人の復帰などがあって守備が好転。矢田竜之監督も「我慢できるようになってきたので、ここ(決勝リーグ)に来てもやり合えるかな」と期待を口にしていた。

 この日の立ち上がりは金光大阪高のロングボールに対応できず、CKを連続で与えてしまったが、矢田監督が「(出番を勝ち取り、今)イキイキとプレーしている」と評するCB竹下佳之介(3年)と井口を中心にゴール前で堅い守りを披露する。相手のスピードある攻撃に崩されかけるシーンがあったものの、各選手がハードワーク、球際の強度の部分などやるべきこと徹底。無失点でしのぎ続けていた。

 それでも、後半終了3分前、相手のパワープレーから守りを崩されて失点し、引き分け。守備の柱・井口は「最後我慢できなかったのは課題。70分間戦い切ることを頑張っていきたい。(個人的としての特長は)ヘディングで跳ね返して勢いを持っていくこと。きょうはできた半分、できなかった半分。試合全体の感想としては出し切れてはいなかったです」と改善を誓っていた。一週間後は全国進出を懸けた2連戦。この日できなかった立ち上がりから勢いを持って試合に入ることを表現し、また守備で流れを掴んで白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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