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法政大の注目1年生MF松井蓮之「これからどう這い上がれるか、自分で楽しみ」

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選手権で活躍したボランチ。大学生活をスタートした法政大MF松井蓮之

 矢板中央高(栃木)のボランチとしてダイナミックなボール奪取と攻め上がりを見せ、第96回全国高校サッカー選手権3位に貢献したMF松井蓮之法政大で大学生活をスタートさせている。U-17日本代表の実力派MFとして、またモデル・女優の松井愛莉の弟としても注目を集めた松井が、スタートしてから1か月以上経った大学生活や4年間の目標などについて語った。

●MF松井蓮之
―大学に入学して1か月半ほどが経った。
「法政はレベル高くて、上級生にも、同級生にもライバルというか、巧い選手だったり、強い選手だったり、特長のある選手がいるので、そこで自分がどう生き残っていくか考えた時にストロングポイントがないといけない。今の自分はちょっとストロングポイントがないので、大学入ってここ1か月なんですけれども筋トレとか甘いところがあるので、技術練習とか高めて行って、フィジカルの面を強化して、ストロングポイントをつけて行こうと思っています」

―高校選抜から落選し、久々に悔しい思いをした。
「高校時代はあまり悔しい思いをせずに代表に入ったり、選手権でもベスト4。優勝はできなかったんですけれども素晴らしい結果で終わっていたんですけれども、最後の最後で選抜落ちて悔しい思いをした。大学で見返してやろうと思ったんですけれども、トップに絡めていない状態で、Iリーグにいる。悔しい思いをたくさんしているけれど、これからどう這い上がれるか、自分で楽しみですね」

―実際、法政のレベルは高い?
「レベル高いですね。最初は全員一緒にやらせてもらっていて、本当に3、4年生が巧い人、速い人、強い人とストロングポイントを持った選手ばかり。一個一個のプレーであったり、声出しとか隙がない。本当に高校生とレベルが違うことを感じています」

―今の悩みは?
「トップチームに絡めていない状況が一番悩みです」

―その中で課題は明確になっている?
「そうですね。今、Iリーグの方ではボランチではなくてCBとしてやらせてもらっている。CBでも監督やコーチに声が少なかったり、判断の速さだったり、前の選手にどうして欲しいか伝えることが少ないと言われているので、そこは課題。1年生だからと言って、声を出さなかったり、リーダーシップを発揮できなかったらトップに絡んでいけないと思うし、学年関係なくチームを引っ張るという姿勢が自分にはまだ足りないと思っています」

―大学での日常生活はどう?
「スポーツ健康科学部でスポーツについてや、身体についてのことを学んでいるので、結構楽しいと言えば楽しいです」

―高校時代も寮生活だった。
「それは変わらないですけれども、人が変わったのでどうつき合って行くか、考えながら。先輩がみんな優しくて、過ごしやすいです」

―同じ部屋は?
(飯島)陸とコンサの佐藤大樹の3人なので、居心地良く生活させてもらっています」

―朝も早いし、生活リズムも違う。
「時間の使い方も大事になってくる。ボール蹴りたい時にすぐに(練習場に)来れる距離なので、そういうところでは本当に環境は良いと思っています」

―大学サッカーでの意気込みを。
「まずは自分の立ち位置を明確にして、Iリーグで活躍すればそこから上に行けると思うので、自分がどう結果を出してトップチームに絡んで行くか考えながら、他の選手に負けないように努力して、ここからトップに絡んでいかないといけない」

―やれる自信もある。
「自信はあったんですけれども……現実を見せられました。自信はなくなっていないですけれども、やらなければいけないと良い方向で自信をもっとつけれるようにしなければいけないと感じていますね」

―4年後はどのような姿になっていたい?
「4年後はチームの主軸になって、大学選抜であったりインカレ、総理大臣杯で優勝してプロに行けるような選手になって、『アイツがいないとダメ』と言われる選手になりたいですね」

―大分盛り返したけれども、まだ松井愛莉の弟という評価かな。
「まだまだですね」

―イケメンとしてSNSを騒がせてしまっているけど。
「そっちじゃないので(微笑)。力で見せていきたい」

―自分の頑張りや、高校選手権での頑張りがあったから、知名度も上がった。ここからだね。
「ここからですね。一番下なので一番上に行くのは難しいですけれども、そこまで行く過程が楽しかったり、上行ってから自分の力が通用するのかというのも楽しみなので、一番下で力をつけて、一番上に行っても通用するように頑張って行きたいです」

(取材・文 吉田太郎)

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