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青森山田時代の仲間の背中追う法政大CB蓑田広大「4年後に2人と同じピッチに立って止めたい」

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すでにリーグ戦で先発も経験している注目DF、法政大CB蓑田広大

 法政大CB蓑田広大は昨年、北の名門、青森山田高のDFラインの柱として高円宮杯プレミアリーグEASTで優勝争いしたチームに貢献。高体連屈指のCBは日本高校選抜でも主軸を担い、デュッセルドルフ国際ユース大会優勝を経験した。今年、昨年の総理大臣杯優勝チーム、法大で早くも先発出場を勝ち取っているDFが現状や普段の大学生活、そして青森山田で学んだことなどについて語った(取材日:5月18日)。

●DF蓑田広大
―強豪・法政大でしっかりとAチームに絡んでいる。練習でも目立っていたが、入学から1か月以上経ってどうかな?
「最初に比べて大学サッカーというものに徐々に慣れてきていて今、監督にもAチームに入れてもらって、ベンチに入れてもらう機会も増えている。スタートで出れるかなというところにも来ている(その後リーグ戦で先発出場)」

―自信になっている部分と悩んでいる部分について。
「自分の長所というものを全面に出しているから、Aチームにも、ベンチにも入れてもらっている。でも、大学サッカーと高校サッカーではまるで違うので、短所に今取り組んでそのスキルを上げてきているところです。(青森)山田の守備の仕方と、大学の守備のやり方が違って悩んでいた。法政の守備の仕方と守備の構築の仕方があって、山田の守備の仕方から変えないといけない。山田で作ってもらった軸に法政のやり方で肉付けしていかないと。最初はそれで悩みました」

―一番戸惑ったのは?
「(相手選手を受け渡していた高校時代と違い、)大学はFWとのマンツーマンの勝負になるので、少し悩みとかありましたね。相手に絶対に付いていかないといけない」

―練習では一番元気があるように映った。
「自分は技術のある選手ではないので、声とか、身体を張るとか、対人の部分だったりチームを盛り上げるだったり。サッカーだったら、1年とか関係ないし、何ができるかだと思うので、それは自分が出さないといけない部分だと思う。だから、一番声出してやっていく」

―一生懸命ポジション奪取を目指すことも楽しいのでは?
「大学1年生から出たいというのがある。高校3年生の時は出れていて(ポジションを)取られないという気持ちがあったんですけれども、大学1年生になって追っかける立場になって、それは楽しいですね」

―青森から地元の関東に戻って、日常生活はどうかな?
「全然違いますね。(高校時代に比べて)外出時間が11時までで長くなったので。大学も1年生の仕事量は多いですけれども、山田で培って来たものがあれば大丈夫だと思っています。楽をするということじゃないんですけれども、人としてのあり方を自分は3年間、(青森山田の)黒田監督に学ばせてもらったので、大学生になって監督の凄さやスタッフの凄さを感じています。サッカーに打ち込める環境を作ってもらっていたので、そういう面でも監督に感謝しています」

―4年後、どういう姿をイメージしている?
「せっかく1年生から試合にかかわらせてもらっているので、4年後はしっかりと自分の目標であるプロサッカー選手になるためにこの4年間しっかり培って、サッカー向上とともに人間としてもしっかり成長して、必ずプロに行って、一年目から出られるようになりたいと思っています」

―法大に“コイツはヤバイ”みたいな選手はいる?
「自分が技術的に凄いなと思っていたのは、(青森山田時代のチームメートである)郷家友太(現神戸)が凄いと思っていたし、中村駿太(現山形)の動き出しとか身体の当て方とかシュートの巧さとかもそう。あの2人は正直ピカイチだったので、そういう部分では大学行ってもあまり驚かないです。それでも(法大には)プロ手前くらいの凄い選手がゴロゴロいる。特に凄いなと思うのは上田綺世選手ですね。あの人は鳴海彰人選手(現仙台大、青森山田で1学年先輩)に似ていますね。推進力があって、その代表と毎回マッチアップさせてもらっている。駿太と違うタイプなので自分も成長させてもらっています。でも、駿太と友太は凄かったですね。あの2人と毎日練習できていたことが今の自分を作ってくれている。2人とも活躍しているので負けないように、4年後に2人と同じピッチに立って止めたいですね」

(取材・文 吉田太郎)

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