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西野J初陣を終え…本田「結果は想定外。内容は想定内」

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右シャドーの位置で先発したMF本田圭佑

[5.30 キリンチャレンジ杯 日本0-2ガーナ 日産ス]

 課題が出たことも含めて「想定内」だった。3-4-2-1の右シャドーで先発した日本代表MF本田圭佑(パチューカ)は「結果は想定外。内容は想定内」と試合を総括。ロシアW杯に向けた壮行試合であり、西野朗監督の初陣で敗れたことには率直に悔しさをのぞかせた。

「勝ちたかったのが本音。負け方としては、サッカーの怖さを思い知った負け方。でも、これで負けるのがサッカー。ポジティブに言うなら今で良かった。1本でやられて、ディフェンスはやられた感覚がないまま負ける。これがサッカー」

 2失点は直接FKとPK。PKにつながる場面も相手のゴールキックから簡単にボールをおさめられ、浮き球のパス1本で3バックの背後を狙われた形だった。一方で「僕らも点を取れなかったのは反省点」と、無得点に終わった攻撃にも視線を向ける。

「内容が想定内というのは、最後のところのビジョンが足りない。でも、これは想定内。いきなり阿吽の呼吸が生まれるほど甘くない」。シュートは14本打ったが、相手を完全に崩してのフィニッシュという回数は決して多くなかった。「ファイナルサードまでは行けている。そこからの単調なクロスだったり、(相手に)読まれたプレーばかりしているのは反省点。でも、それは想定内」と繰り返した。

 W杯グループリーグ初戦のコロンビア戦まであと20日。時間がないことは分かっている。「どれぐらい良くしないと勝てないかで言えば、そんなに甘い話ではない。危機感は当然ある。良くしないといけないし、これでもかというぐらい詰めないといけない」。それでも、本大会までにまだ親善試合が2試合(6月8日のスイス戦と6月12日のパラグアイ戦)残っていることをプラスに捉えている。

「とりあえず次。次までに一個良くして、その次までにもう一個良くするイメージでいる。攻撃で何が必要かは明らかに分かった」。バヒド・ハリルホジッチ前監督が解任され、W杯本大会直前にリスタートを切った日本代表。「ゼロからのスタートだと思っている」と話す本田自身、当落線上にいた前体制から一転、西野ジャパンの主軸に復権した。

 W杯登録メンバー23人は31日に発表されるが、本田の選出は確実だろう。「どちらにしてもメンバーは決まる。当然、自分自身、入ると思っているし、そのための準備をしてきた」。視線が向くのはその先。オーストリアでの事前キャンプを通して本大会で結果を出すまでの青写真を描いている。

(取材・文 西山紘平)

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