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「FWで使われている意味はない」武藤、3度の決定機に顔を出すが…

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日本代表FW武藤嘉紀

[5.30 キリンチャレンジ杯 日本0-2ガーナ 日産ス]

 いきなり決定機に顔を出した。その後も最前線で効果的に動いてはボールを呼び込み、フィニッシュまで持ち込んだ。しかし、3本放ったシュートは得点には結び付かず、日本代表FW武藤嘉紀は「決め切らなければならなかった」と唇を噛んだ。

 ベンチスタートとなった武藤だが、後半開始からピッチへと送り込まれる。すると後半1分、MF山口蛍が送ったボールに対して、ニアサイドに走り込みヘッドで合わせるがボールは枠を捉え切れず。さらに同35分にはMF井手口陽介のシュートのこぼれ球に反応して至近距離から狙い、同アディショナルタイムにはFW岡崎慎司とのパス交換からシュートを放った。しかし、「2回とも相手が気になってギリギリを狙ってしまった」とともにネットを揺らすには至らなかった。

「難しい形だったけど、ああやって前に入っていくのが自分の良さ。でも、ああいうワンチャンスをモノにしなければいけなかった」

 3-4-2-1の最前線に入るだけでなく、後半14分に岡崎が投入された際や、終盤にシステムを4-4-2に変更した際には岡崎と2トップを形成。「オカちゃん(岡崎)がしっかり下がってもらったり、自分が裏に抜けたりということはできた」と話す一方で、「どこで受けて、サポートがどこに来るかとか不透明な部分もあった」。しかし、「今日、初めてやってうまくいかないことがネガティブではない。修正点が見つかったのは良かった」とW杯本番前に課題が見つかったことを前向きに捉えた。

 本人も語るようにコンディションは良さそうだが、「点を取らないとFWで使われている意味はない」と話すように、あとはゴールがほしいところだ。翌31日にはW杯メンバーが発表される。「本番まであと少しですが、そこの集中力は高めていかないといけない」とロシア行きのチケットを手に入れ、6月19日に行われる初戦コロンビア戦に向けて牙を研ぎ続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

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