beacon

“逆風”も歓迎する長友「批判されればされるほど僕らは立ち上がる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF長友佑都

[5.30 キリンチャレンジ杯 日本0-2ガーナ 日産ス]

 左ウイングバックで勢いのある上下動を繰り返した。多くのチャンスをつくり出す姿には、さすがとも言うべき貫禄がにじみ出ていた。

 フル出場で走りまくった日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)は「ホームで負けたことは受け止めなければいけないけど、初めて3バックで戦って、ポジティブな要素がたくさん見られたと思う」と手応えを口にした。

 左ウイングバックとしてプレーしたのは76分間。「初めてのシステムの中で出た課題も、できた部分もあった。W杯ではもっと厳しくなると思うけど、それでも可能性を感じるシステムだと思う」。4バックでも安定して良さを出してきた長友だが、代表メンバー全体の良さを引き出す西野流の3-4-2-1を歓迎している。

 新システムの初陣を終え、この先も一つの方向に向かって結束していけるという感触をつかんだ。「やり方を変えるときに必要なことは、チームがどれだけまとまれるか、そこに尽きる。南アフリカW杯では、岡田さん(岡田武史元監督)が迷いながらも戦いを変えることを決断し、僕らもそれについていった。それがチームを強くした。今も難しい状況だけど、一丸となる状況にたどりつけると思っている」。

 W杯に出場しないガーナに0-2で敗れ、試合終了後にはブーイングも浴びた。監督もシステムも変わったが、逆風を受けている状況はあまり好転していない。だからこそ、長友は言う。

「結構、打たれ強い選手が多いと思う。だから、追い込まれれば追い込まれるほど、批判されれば批判されるほど、僕らは立ち上がる。そのほうが僕らにとってはポジティブな状況なんじゃないかと思っている」。元祖・雑草魂の男は、逆風をさらりとかわし、追い風に変えていくつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP