beacon

[MOM2526]星稜MF川本虎太郎(1年)_物怖じせずにガンガン仕掛けたドリブラー、先制ヘッドも

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半24分、星稜高MF川本虎太郎(1年)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 総体石川県予選準決勝 星稜高 3-0 金沢学院高 石川市民サッカー場]

 名将・河崎護監督が「1年生らしからぬ度胸がある」と表現する星稜高MF川本虎太郎(1年)が、堂々のプレーで快勝をもたらした。

 この日は前半19分から交代出場。ピッチに入る際に10番MF有馬大勢(3年)から声を掛けられ、「思い切ってドリブルでどんどん仕掛けろと言われました」という川本は、文字通り“ガンガン”ドリブルで仕掛けていく。

 そのドリブルで左サイドから相手の懐に入り込み、CK獲得に繋げていた川本は投入5分後の24分に先制ゴールを決める。MF麻生季人(2年)の左CKから、タイミング良くDFとGKの前に飛び込んだ川本が頭でゴールネットを揺らした。

 身長は167cmと小柄だが、「身長でヘディングが決まる訳ではなくてタイミングとか入り方とかがヘディングで重要だと思っている」という川本は、中学時代もヘディングを得意としていたという。その武器で見事にゴールを奪って見せた。

 その後も、サイドからの小気味よい仕掛けでCK獲得。後半は右サイドから縦や、中央へ持ち込む動きも見せた。だが、川本は「自分の得意なドリブルが出せたと思います。まだまだですけれども30点くらいですかね」と厳しい採点。「自分でもっとゴール取れたと思うし、クロスから中に入ってシュートを打つチャンスも自分で作らないといけない」と満足した様子をまるで見せなかった。

 川本は北海道コンサドーレ旭川U-15出身。日本代表MF本田圭佑の出身校であり、以前から強いと感じていた星稜で挑戦することを決めた。「先輩優しいし、楽しいです」という星稜で成長中の川本。まずはあと1勝としたインターハイの出場権獲得を目指す。「高校入って間もないですけれども、チャンスをものにしないといけないし、自分のストロングポイントを磨いて3年生になった時も活躍できる選手になりたいです」。成長するため、プロになるために選んだ星稜で進化を遂げ、一つでも多くの白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

TOP