初めてA代表でフル出場を果たした5月30日のガーナ戦(0-2)で感じたことを、オーストリアにそのまま持ち込んだ。西野ジャパンで台頭著しい姿を披露している日本代表MF大島僚太(川崎F)が、ガーナ戦で感じた攻撃面での課題について意欲的に語った。

　ガーナ戦では当初、大島の途中交代を考えていたという西野朗監督も「攻撃的なところで大島は今日の展開力とプレーメークに関して外せなかった」と、プランを変更してフル出場させたほど。西野ジャパンのキーマンとなりつつボランチはガーナ戦を振り返り、「まず感じたのは、一人の動きが多くてワンタッチの動きがなかった。もう少し距離が近いことが必要なときもある」と指摘した。

「一人ひとりの距離が遠いと、一個遅れたらつぶされるとか、コンビネーションで崩すことができなかったりする」。そう課題を口にし、「特に(攻守が)切り替わったときや、縦につけたときには、1対1の状況があるよりも距離が近いところでコンビネーションがあったほうが良いと思う。フリックとか3人目の動き出しとかがあれば良い。崩すことを考えれば、もう少し近いときがあってもいい」とアイデアを挙げた。

　ゼーフェルトの環境には素早く馴染んだようで「環境は良いと思う。ネガティブなことは今のところない」と満足そう。また、標高の高さによる空気の薄さについては「あまり分からないです」と、順応性が高い様子もうかがわせる。伸び盛りの勢いはW杯に向かうチーム全体を活性化させるはず。ロシアW杯でカギを握る存在になるのは大島かもしれない。

(取材・文　矢内由美子)

---

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送