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中田英寿氏が18年ぶりに古巣ペルージャを訪問「自宅へ帰ってきたような感覚」

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中田英寿氏 ※写真は今年2月のもの

 元日本代表の中田英寿氏が18年ぶりに古巣ペルージャを訪問し、感想を述べた。地元紙『コリエレ・デル・ウンブリア』が3日、伝えている。

 1998年のフランスW杯での活躍後、中田氏はペルージャに加入。当初はミステリアスな存在として受け止められていたが、ユベントス戦でドッピエッタ(1試合2得点)を決め、衝撃的なデビューを飾った。このシーズンは32試合に出場し、10得点を挙げてペルージャの残留に貢献。翌シーズンの冬に強豪ローマへ移籍し、のちに日本人初となるスクデットを獲得している。

 18年ぶりにペルージャを訪れた中田氏について、地元紙は、「彼が地球上のフェノーメノ(怪物)に進化する姿を目撃した町へ戻ってきた」と綴り、歓迎。中田氏も久々の古巣訪問を喜んだ。

「ペルージャへ戻ってくるのは、自宅へ帰ってきたときのような感覚です。私のサッカー選手としてのキャリアは、ペルージャの町なしには築けませんでした。町の雰囲気や人々、言語、料理などすべてが私にとって欠かせない要素でした。ペルージャでの経験は、私の日本国外のキャリアにおいて最も重要でした」

 ペルージャは今シーズン、セリエBを8位で終えた。セリエA昇格を目指し、プレーオフでは、中田氏も対戦経験のあるアレッサンドロ・ネスタを指揮官に招へいし、フィリッポ・インザーギ率いるベネツィアと対戦したが、0-3で敗れた。中田氏は、現役時代のネスタについて問われると、「ネスタは選手として好きではありませんでした。彼は強いですし(笑)」と率直な意見を述べた。

 また中田氏は、現在、セリエBを舞台に戦いペルージャに対し、違和感を抱いているという。

「私にとって、ペルージャは常にセリエAのクラブです。私がいたときもずっとセリエAにいましたし、そのイメージです。セリエBのペルージャについてよく知りませんし、考えることもできません」

 元日本代表MFは、ペルージャに在籍した1年半において、合計13得点をマークした。この中で最も美しいまたは重要なゴールを挙げるようリクエストが上がった。

「これは私には言えません。私にとっては、すべて重要なゴールです。ユーベ戦で挙げたからとか、オーバーヘッドだったからとかは関係ありません。どれも重要なゴールですが、正直言うと、私にとって得点は重要ではありません。プレーすべてが重要な経験です」

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