第61回関東高校サッカー大会は最終日の4日、群馬県の正田醤油スタジアム群馬で決勝戦を行い、昨年度全国高校選手権王者の前橋育英高(群馬)が初優勝を飾った。今大会はBチームで参戦しながらの快挙。B組トーナメント全勝で3位に輝いた桐生一高(群馬)と共に地元勢が躍進した。

　群馬県予選を1位で勝ち抜いた前橋育英は、決勝戦で成徳深谷高(埼玉)と対戦した。序盤からロングボールを効果的に使って裏を取ると、前半27分にFW石井陽向(3年)のゴールが決まって先制点を奪取。後半15分にはクロスの折り返しからFW深澤康太(3年)が決め、終盤は1点を返されながらも逃げ切った。

　各都県2位のチームで構成されたB組トーナメント決勝では、桐生一と駿台学園高(東京)が激突した。前半に2点を奪った駿台学園だったが、後半に桐生一がわずか4分間で同点に。試合の行方はPK戦にもつれ込み、GKが1本を止めた桐生一が5-4で勝利し、レギュレーション上の『3位』に輝いた。

今大会の結果は以下のとおり

【決勝】
▽A組
成徳深谷 1-2 前橋育英
▽B組
桐生一 2-2(PK5-4) 駿台学園

【準決勝】
▽A組
成徳深谷 0-0(PK3-1) 帝京第三
前橋育英 2-1 東海大相模
▽B組
桐生一 9-0 東海大甲府
佐野日大 1-1(PK3-5) 駿台学園

【1回戦】
▽A組
成徳深谷 3-1 古河一
帝京第三 1-0 関東一
宇都宮短大附 0-3 前橋育英
日体大柏 2-3 東海大相模
▽B組
桐生一 5-3 三浦学苑
東海大甲府 2-1 立教新座
牛久栄進 0-4 佐野日大
習志野 1-3 駿台学園

(取材・文 竹内達也)