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4-2-3-1に中盤ダイヤの4-4-2 “カメレオン”のように形を変える西野J

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左サイドでプレーするMF宇佐美貴史

 まさに“カメレオン戦術”だ。これまで3バックをベースに練習を重ね、5月30日のガーナ戦(0-2)も3-4-2-1のシステムでスタートした日本代表だが、4日の午後練習では西野ジャパン始動後、初めて主力組が4バックを採用した。

 西野朗監督は選手に対し、ガーナ戦で3バックを採用した理由について「オプションとして持っておくことが大事。試合の中で臨機応変に戦うために3バックでやった」と説明したという。「4-5-1は慣れ親しんだ形だから違和感なくできるだろう」と、この日の練習ではバヒド・ハリルホジッチ前監督時代にも採用され、アルベルト・ザッケローニ元監督時代にはベースとなっていた4-2-3-1のフォーメーションを組んだ。

 4-2-3-1の左サイドハーフで起用されたMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は3-4-2-1では左シャドーが定位置だったが、「これまで(3-4-2-1で)積み上げてきた中で4-5-1をやると、やりやすさを感じることもある。4-5-1に関して戸惑いはない」とスムーズに適応した。

 西野監督は対戦相手や試合展開に応じてさまざまなフォーメーションを使い分けていく方針で、宇佐美も「どんなポジション、どんなやり方、どんな相手、どんなサッカーになるにしても、臨機応変にやることが大事」と力説。紅白戦の2本目には中盤をダイヤモンド型にした4-4-2の左サイドでもプレーしたが、「ダイヤモンドはやったことがないけど、試合でいきなりやることもあると思う。臨機応変に対応する力を身につけていく必要がある」と、指揮官の要求に応えようと貪欲だ。

 最終的にW杯本大会でどのシステムを採用するかは「監督が決めること」と宇佐美は言う。「相手の状況を見て、(監督が)このチョイスで行くと決めたときに選手がアタフタせず、100%で行けるように免疫を付けている段階だと思う」と、恩師の意図をくみ取っている。

(取材・文 西山紘平)

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