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6代目背番号11、宇佐美の思い「新しい自分自身の選手像をつくりたい」

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W杯で11番をつけるMF宇佐美貴史

 カズこと三浦知良(横浜FC)が強い思い入れを持っているように、エースストライカーが背負うことの多い背番号11。過去5度のW杯に出場した日本代表の歴代11番は、98年フランス大会が小野伸二、02年日韓大会が鈴木隆行、06年ドイツ大会が巻誠一郎、10年南アフリカ大会が玉田圭司、14年ブラジル大会が柿谷曜一朗だった。

 今回のロシア大会、W杯で6人目の11番を背負うことになったのがMF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)だが、意外にもこの番号に対する特別な思いはないという。

「なんとなく11番になると思っていたというか、自然とそうなっていましたね。選べるなら? 33番か39番でしたが」。G大阪時代にプロデビューしたときの番号や、ゴールを量産したシーズンにつけていた思い出の番号を挙げて取材エリアを和ませ、背番号に対する自身の考えを披露した。

「背番号は大事ですし、人それぞれ考えはあると思うけど、番号でやるわけではないですし、新たな11番像をつくっていきたいというのはない。自分のプレーや自分の存在感をつくり上げていきたいとは思っているけど、そこに11番をまじえて考えていることはないです」

 宇佐美が考える「自分像」とは、攻撃的なポジションで卓越したテクニックをフルに生かしながら得点シーンを創り出していくスタイルだ。

「左、真ん中、右でも技術をフルに生かして、違いをつくっていくこと。フィニッシュへの流れを多くつくっていく中で、それに多く絡んでいるなというスタイルですね。相手が守備のところでパワーを使ってくる前に、どんどん人がわいて出てくるような、一人多いのではないかと思わせるようなパスワークで崩したい。新しい自分自身の選手像をつくりたい」

 明確な理想を持っている宇佐美。本大会までの残り2週間でそこにどれだけ近づけるかが試される。

(取材・文 矢内由美子)

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