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岡崎に課された使命「現時点のパフォーマンスなら自分は選ばれなかった」

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ダッシュするFW岡崎慎司

 まだ100%のコンディションでないことは自分自身が一番分かっている。だからこそ、自分を選んでくれた西野朗監督の期待に応えたい。それは日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)に課された使命とも言える。

「現時点のパフォーマンスで選んでいたら、自分は選ばれていなかったと思う」。岡崎はハッキリと認める。ケガの影響で4月14日のバーンリー戦を最後に今季中の復帰を果たせぬままシーズンを終えた。それでも西野監督は「チームに絶対に欠かせない」と21日からの国内合宿に招集し、そのままW杯メンバー23人に選出した。

 5月30日のガーナ戦(0-2)では後半14分から途中出場し、実戦復帰を果たした。しかし、「満足できるパフォーマンスではない」と冷静に自己分析する岡崎は「もどかしいところは自分の中でもある」と率直に言う。

「自分のイメージに届いていない自分もいる。ここはもうちょっと行けていたのになという感覚がある。そこに持っていくことが今の目標。自分のトップパフォーマンスまで上げることが必要。今のままではまだまだ足りない」

 そんな自分を信頼し、期待してくれた西野監督に対し、「最後はW杯で自分が必要だと思って、入れてもらえていると思う」と素直に感謝する。同時に「いろんな選手が外れていることも分かっている。自分が入ることで一人の枠がつぶれた。強い思いは自分の中にある。だから今のままでは物足りないし、そういう気持ちを常に持ったままやっていかないといけない」と強い覚悟を示す。

 1トップのポジション争いではFW大迫勇也に分があることも理解している。だからこそ、「先発でなくても、途中から出る選手の必要性もW杯の中で感じている」と、先発にこだわる姿勢は見せない。「途中出場はレスターでも今季は何度も経験しているし、そのたびにチームがいい方向にいくプレーができていたイメージがある」。途中出場で流れを変え、チームを助ける。「そういうプレイヤーが必要な時間帯、必要な試合は絶対にある。そこを信じてやるべきかなと思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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