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システム論より大事なことは…山口蛍「個人の状態をマックスに」

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自分自身のコンディションに集中するMF山口蛍

 自分自身のコンディションを上げることだけに集中している。日本代表MF山口蛍(C大阪)は「初戦に向けてみんなが個人の状態をマックスに持っていければ、動ける体、戦える状態になれば、試合の中ですべてがうまくいかなくても、走ることとか、そういう部分ではしっかり戦えると思う」と力説した。

 本大会直前に監督が交代し、西野朗監督の下で新システムの3-4-2-1をテストするなど試行錯誤が続いている。「短い時間で戦術やフォーメーションを完璧に落とし込むのは難しい」からこそ、選手個々が100%のコンディションに仕上げていくことが大事になる。

「やっていく中で3バックにしたり4バックにしたり、うまくいかないこともたくさん出てくると思う。しっかり走ってやらないといけない」。実際、5月30日のガーナ戦(0-2)では3-4-2-1でスタートし、後半途中から4バックに変更したが、チームはなかなか機能せず、後半14分までプレーした山口自身もミスが目立った。

 チームは5月21日から国内合宿を始めたが、5月20日までJリーグがあった山口は3日間のオフを挟み、5月24日からチームに合流した。「それまで連戦だったので、3日間、何もしないでおこうと思ったけど、(その調整方法は)自分に合っていなかった。しっかり動かないといけなかった」。ガーナ戦ではコンディショニングに失敗したという反省もあった。

「コンディションが整っていれば、どんなことにも対応できる。タフに戦いたいし、そういう姿を見せたい。ガーナ戦では僕を含めてそれを見せられなかった」。もう同じ失敗はしない。「90分動ける、タフに戦える体をつくることが自分にとっては一番かなと。自分のプレースタイル、特徴を含めて、戦術よりも、走ったり、ファイトすることが一番。コンディションを100%に持っていかないと大舞台でやっていくのは難しい」。山口は強い決意を示した。

(取材・文 西山紘平)

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