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「チェルシーやアーセナルとやるときもそうだけど」麻也が見据えるスイス戦

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スイス戦に向けて調整するDF吉田麻也

 FIFAランキング6位。旧ユーゴスラビアにルーツを持つ選手が多く、しっかりとビジョンを持ったパス回しで相手を崩し、どこからでも得点を奪える強敵。それがスイスだ。世界最高峰のプレミアリーグでプレーする日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、スイスの印象について「何よりチームとしてオーガナイズされていると感じた」と、質の高さを認めたうえで、こう分析した。

「相手の右サイドには経験のある選手と、質の高い選手がいて、コンビネーションでも個でも打開してくる。シャキリ(ストーク・シティ)とは何度もやっているので分かるが、非常に良いボールを配給してくるし、自分でも打開できる。すごく脅威になる。左サイドもアーリークロスを上げるタイミングなどが素晴らしい」

 スイスと同じ欧州勢としては、ロシアW杯グループリーグ第3戦で対戦するポーランドが思い浮かぶが、まずは初戦のコロンビア戦に向けて、日本がスイス戦でトライするべきことは何か。

「守備では監督は4バックと3バックを併用していくと話しているのでそこの確認。それと、攻撃のパターン。ガーナ戦ではアタッキングサードからのつくり方、崩し方、フィニッシュへの持っていき方が今一つだったので、そこの形をもう少しつくらないといけない。スイスは非常に強いチーム。自分たちが今やっていることをトライするには良い相手だと思う」

 プレミアリーグでの戦いからイメージできるポジティブなこともある。スイスが、ボールを奪われたあとのプレスが非常に速いことを逆手に取るやり方だ。「まず最初はプレスをワンタッチでかいくぐれるか。チェルシーやアーセナルとやるときもそうなんですが、奪われたときのプレスは速いけど、一個かいくぐれば展開を打開できる」という。

 もう一つは「(スイスが)前から(プレスに)来ると、後ろにスペースがあるので、2対1をつくり出せる。そこにうまくボールを出して押し上げられるかどうか」。いずれにしても、問題はハイプレッシャーの中で、個としても組織としてもそれをできるかどうかだ。「それは大きなコンペティション(大会)になれば、そしてビッグネームとの対戦になれば難しくなる。そこをトレーニングするためにスイスとやるのは大きい」。吉田はしっかりと前を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)

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