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日本vsスイス 試合前日の西野朗監督会見要旨

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日本代表西野朗監督

 日本代表西野朗監督は7日、翌8日にルガーノで行われる国際親善試合スイス戦の公式会見に出席した。

西野朗監督
「オーストリアに入って、当初は高地ということもあり、選手のコンディションがそろわないところもあり、ケガの持ち込みがあったメンバーもいたが、一日一日と良いコンディションになっている。こうしてスイス代表とマッチスケジュールを組んでくれたことを感謝したい。決してコンディションが悪い状況でなく乗り込めたので、明日は楽しみにしている。本大会に向けて大事なテストマッチだと思っている。明日と12日の試合を大事に戦いたい」

――明日の試合でもっとも確認したいことは?
「国内で1試合、テストマッチをした中での戦い。明日のゲーム、修正をかけているわけではないが、明日のゲームもある意味トライしたいシステムであり、メンバー編成であり、そういう部分も含めて、直結した大会に向けての重要な試合だと思う。オーストリアでの合宿に関しては、選手は日に日にコンディションが上がっているし、チームとしての方向性、本大会に向けての戦い方を着実にチームの中で共通理解持って戦えているので、それを明日素直に出してほしいと思う」

――守備面で一番意識したいところは?
「決して守備重視の中でキャンプを過ごしているわけではないし、まずは攻撃権、ボールを回収して、ボールを奪取して、その上での攻撃。やはりW杯になれば1対1でボールを奪うことは難しい状況が多いと思う。その中でグループ、チームとしてのボール奪取に対する意識を強めるのは当然だと思っている。コロンビアに対しても、そういう状況の中でボールを奪いに入る。そういう意識の確認は時間を割いているところである。選手も現実的に意識しながら、どういう形でボール奪取していくのかの確認は、チームとして欠かすことできない。そういう意識は持たせつつも、ボール奪取ではなく、その後の意識、攻撃に入る切り替えの部分も重要視していかないといけない。比重とすれば守備的なところのトレーニングから攻撃にという部分が多いと思う」

――チームの雰囲気は良いが、今後締めていくのか、このままの雰囲気でいくのか。
「緊張感がない中でトレーニングをしているとはまったく思っていない。確かに選手たちは、そういう雰囲気はピッチ上、あるいは宿舎でそういう雰囲気はあるし、オープンなところはある。引き締めようという気持ちは決してないし、オンとオフがしっかり取れている中で、決して笑いが24時間続いている中でキャンプを過ごしているわけではない。皆さんから見てそう思われるのでしょうか? そういう中でも選手たちは集中して取り組めていると思う」

――ポゼッションがポイントの一つだと思うが、スイスはガーナより格上だがポゼッションはどう考えているか。
「すべてがポゼッションサッカーを掲げているわけではない。今までやってきた縦に強い、速いという攻撃の中でのワードに対して、その意識は間違いない。サッカーの中でスピーディーに縦に入って行く。それは選手のスタイルなのか、それともチームのスタイルなのか。ただ、やはりその圧力は間違いなく必要。自分たちがボールを保持し、タイミングや状況もある中で狙っていくことを掲げている中で、それに対する選手たちの、やみくもにロングフィードをしたり、フリーランした中での縦ではなく、自分たちの状況をコントロールした上でそういうスタイルを出していきたいところでの守備の意識、それと攻撃に入る意識というところ。それがマッチしていけば、彼らに染みついている縦への意識は変わっていくと思う。ボール保持は大事だけど、スペイン対スイス戦のゲームを見ても、やはりスイスのオーガナイズされた守備やプレッシングは高いものがあるし、それを回避して、そういうプレスにもポゼッションを求めて入れるかというところを明日トライしたいし、かなりのプレッシング、我々の自エンドに対してもスイスのプレスは厳しい。スペインに対しても非常に有効にディフェンスのプレスは感じた。どれけそういうことを、自信を持ってポゼッションした上で入れるかは、アグレッシブにトライしたい」

――なぜ日本は強いと思われますか。
「強いと思われている。質問された方が思われているってことですか」
――W杯に連続して出場していたら、それだけの力がある。
「連続して日本代表チームはW杯、アジアの予選を勝ち抜いて出場していることが現実にあるし、アジアをけん引している日本サッカーなので、自信を持ってW杯に出場したいと思っている。ただ、チャレンジをしても、あるところで拒まれている歴史も認めないといけない。アジアで勝ち抜いたことが、W杯の中では十分には、その実力を発揮することができず、認めてもらえることもなかなか難しいという現実があるのも事実だと思う」。

――残り2試合コロンビア戦に向かうことにフォーカスする部分と、ポーランド戦にも参考になるイメージは?
「スイスとポーランドのチームスタイルは当然違うと感じているし、現時点ではポーランドに対するアプローチで明日を考えていることはない。チームスタイルが類似していることも多いと思うが、仮想ポーランドという位置づけで明日の試合に臨むことはない。チームとして、すべてはコロンビア戦に対する明日のゲーム、パラグアイのゲームという中で、どういう形でチームがベストな形で入れるかということを、この2試合、限られた日数の中で考えていきたい」

(取材・文 折戸岳彦)

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