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スタメン取りへ“ラストチャンス”…高徳「怖がったら何も残らない」

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練習で笑顔を見せるDF酒井高徳

 スタメンを奪い取る“ラストチャンス”になるかもしれない。事前キャンプ地のゼーフェルトでは主力組の右サイドバックに入ることが多かった日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)。8日のスイス戦(ルガーノ)では先発の可能性が高い。

「最終的には監督が決めることだけど、与えられたアピールの期間でしっかりやらないといけない。その意気込みは常に持ってやってきた。出場時間とか、どこで出るとかはそのときに分かる。自分の持っているものを大会までアピールすることしかできないし、そういう自分の姿勢を試合で見せることが今の自分にできることかなと思う」

 西野朗監督はスイス戦と12日のパラグアイ戦(インスブルック)で全選手を起用する考えを示しており、スイス戦で先発となれば、パラグアイ戦ではメンバーが入れ替わる可能性もある。右サイドバックのポジションを争うDF酒井宏樹は4月に左膝を痛めた影響もあり、5月30日のガーナ戦(0-2)を欠場。ゼーフェルトに入ってからも控え組の左サイドバックでプレーするなど調整に遅れが見える。

 酒井高とすればアピールのチャンスだが、今は個人のことよりもチームを最優先する。FIFAランキング6位のスイスは3日の国際親善試合でもスペインと1-1で引き分けた。「FIFAランキングも上で、スペインと同等に戦う力のあるチーム」と警戒したうえで、「大事なテスト。(選手同士で)話し合って決めたことを、失敗を恐れずに出すことが大事」と力説した。

「強い相手に対して、自分たちから仕掛けられる場面で引いたり、怖がったりしたら、何も残らない試合になる。もちろん勝ちを目指すけど、本番に向けて完成度を高める意味では、ここで課題が出るのはネガティブなことではない。攻撃も守備も積極的に出ていくことが大事になる」

 どれだけミーティングを重ね、練習でコミュニケーションを取っても、実際の試合でできなければ意味はない。本大会までに残された時間はわずか。チャレンジすることで見えてくる課題を一つずつつぶしていく以外に道はない。

(取材・文 西山紘平)

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