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FW藤本が決勝点!内容悪くても「勝てる」長崎日大、2年連続の決勝進出:長崎

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後半27分、FW藤本蓮の決勝点を喜ぶ長崎日大高イレブン

[6.7 総体長崎県予選準決勝 長崎日大高 2-1 諫早商高 長崎県立総合運動公園補助競技場]

 長崎日大が雪辱の舞台へ! 7日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)長崎県予選準決勝が行われ、昨年準優勝の長崎日大高諫早商高に2-1で勝利。長崎日大は12年ぶりの全国大会出場を懸けて、8日の決勝で創成館高と戦う。

 長崎日大の亀田陽司監督は試合後、「ボール保持、アイディアでも全て負けていた。主導権を握れなかった」と認めていた。本来の“長崎日大らしい”パスワーク、サイドでの崩しを見せた回数はわずか。それでも、CB坂口蓮登(3年)が「このチームは(ここまでも)なぜか内容悪くても勝ってしまう試合があった。この試合もそうだったように内容悪くても勝っている」と説明し、指揮官もそれを認めるように、今年の長崎日大には思い通りに戦えなくても勝ち切ってしまう力がある。

県1部リーグは無敗首位。今大会2回戦では3連覇を目指した長崎総合科学大附高にPK戦で競り勝って、昨年の夏冬決勝のリベンジを果たしている。10番MF牧村拓主将(3年)が「気持ちの面で相手よりも勝つんだという思いは、相手よりも強く持っていると思っている」という集団はこの日、流れが悪くても、追いつかれても、勝利への執念を示して再び白星をもぎ取った。

 前半、長崎日大は牧村やMF池田竜太郎(3年)がボールに絡みながらサイドへボールを配球。序盤はサイドから仕掛け、クロスまで持ち込んでいたが、諫早商の連動した守備の前に徐々に中盤を活用できなくなってしまい、攻撃のリズムを作ることができない。

 諫早商は、豊富な運動量でボールに絡むMF葛西翔太(2年)やMF梅原洸太(2年)が正確にパスを繋いでビルドアップ。前半半ば頃からゴール前のシーンを増やすと、22分には10番MF南恵輔(3年)の折り返しを梅原が左足ダイレクトで狙った。長崎日大はFW藤本蓮(3年)が縦パスから強引にゴール前へ潜り込み、セットプレーからチャンスも。だが、諫早商はCB松本誠勝(3年)が好カバーリングで決定機を阻止するなど先制点を許さない。

 それでも、長崎日大は27分にリードを奪う。右CKは中央でクリアされたが、左サイドからCB川上彪豪(2年)がクロス。これをMF山下真汰郎(3年)がDFと競りながら頭でねじ込んだ。諫早商もサイドからのクロス、セットプレーを軸に反撃。長崎日大は動きの鋭いGK前田祥(2年)中心に対応していたものの、後半12分に追いつかれてしまう。諫早商はMF岩本壮太(2年)の左CKにFW富崎航平(3年)が飛び込むと、DFに当たったボールがゴールネットに吸い込まれて1-1となった。

 追いついた諫早商は、スペースを的確に活用した攻撃で畳み掛ける。18分には葛西の縦パスに富崎が走り込み、22分にも右サイドを崩して富崎がゴールへ迫る。いずれも決定的なシーンになりかけたが、長崎日大は坂口がカバーして逆転を阻止。流れの悪い時間帯を凌いだ長崎日大が次の1点を奪った。

 後半27分、長崎日大は中盤中央でパスを受けた牧村が1タッチでスルーパス。タイミング良く抜け出した藤本がGKを右側からかわし、右足シュートをゴールに流し込んだ。我慢強く戦い、掴んだ1点に喜びを爆発させる長崎日大イレブン。大応援に後押しされた諫早商もすぐに反撃に出て決定機を作る。だが、32分にFW横尾隼己(1年)の折り返しからPAの岩本が放った決定的な右足シュートや、アディショナルタイムに横尾が放った右足シュートがわずかに枠を外れてしまう。

 最後まで集中力を切らさずに守りきった長崎日大が2-1で勝利。牧村は「(夏冬準優勝に終わった)去年の悔しさを忘れていないので、優勝するのが目標なので、こんなところでは負けていられない。(決勝でも)応援も含めて全員で一丸になって、下手くそでもいいんで泥臭く走って、全員で勝ちたいと思います」と雪辱の舞台での勝利を誓った。

 個性的な選手が多かった昨年から残った主力は牧村だけ。メンバーは大きく入れ替わっているが、それでも決勝まで勝ち上がった。亀田監督は「(今年は良い意味で)ヤンチャで伸びしろがありそう。冬に向けて、全国を見せてやりたい」と語る。東京五輪日本代表の指揮を執る森保一監督の母校は、12年ぶりの優勝を全員で勝ち取り、夏の全国を経験して成長を加速させる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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