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[MOM2532]長崎日大DF坂口蓮登(3年)_槙野に憧れるCB、劣勢の時間帯でチーム救う好守連発

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後半、相手の抜け出しを阻止する長崎日大高CB坂口蓮登(右)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.7 総体長崎県予選準決勝 長崎日大高 2-1 諫早商高 長崎県立総合運動公園補助競技場]

 後半13分、CKから同点に追いつかれた長崎日大高はこの後、我慢の時間帯が続いた。DFラインの背後やサイドにできたスペースを諫早商高の選手に的確に活用されてピンチの連続。だが、亀田陽司監督が「アイツの能力で止まっていた」と頷いたように、CB坂口蓮登(3年)が力強いチャージとスライディングタックルによって立て続けに決定機を阻止した。

「諫商とやる時はカウンター一本でやられることがあったので。試合前から背後のケアとか一番に気をつけていました」と坂口。コンビを組むCB川上彪豪(2年)とチャレンジ&カバーで抜け出そうとする相手を食い止め、ピンポイントのタックルを決める。そして「空中戦のヘディングは誰にも負けないというプライドがある」という坂口は、セットプレーでも身体を張ってボールを弾き返し、ゴールを死守した。

 3年生CBの奮闘もあって劣勢の時間帯を乗り越えた長崎日大は後半27分に決勝点を奪い、2-1で勝利。決勝点をアシストしたMF牧村拓主将(3年)とともに、坂口の存在もチームにとって非常に大きかった。

 坂口が目指しているのはチームメートから頼られるような存在だ。「みんなから『DFラインはオマエがいるから』と頼られるように。その中でもセットプレーでも点取れるようになりたい」とより、攻撃面でもチームに貢献することを誓う。

 憧れの存在は日本代表DF槙野智章で、迫力が伝わってくるようなプレーや気持ちの強さ、攻撃面に魅力を感じているという。一つのプレーでチームや応援席に元気を与えるところは、まるで槙野のよう。空中戦とスピードに自信を持つ守備の柱は、全国を懸けた決勝戦でどんな状況になっても前向きに戦い、「絶対に勝つ」ことにこだわってゴールを守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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