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「あのサッカーが好きです」 関東大会3得点の東海大相模MF中山陸、甲府でのプレーを心待ちに

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甲府の特別指定選手になった東海大相模高MF中山陸(3年)

 来季のヴァンフォーレ加入が内定している東海大相模高MF中山陸(3年)は8日、2018年のJFA・Jリーグ特別指定選手に承認された。「あのサッカーが好き」と目を輝かせる“点の取れるテクニシャン”が、高校卒業を待たずにJリーグのピッチに立つかもしれない。

 中山は今季、変則“ゼロトップ”システムのシャドーストライカーとして、東海大相模の攻撃を牽引。5月に行われた神奈川県予選決勝では、50m級のロングシュートを決めるなど、初の関東大会出場に大きく貢献した。関東大会は準決勝で敗れたものの、チームの4得点中3得点を挙げる活躍を見せていた。

 そんな中山に惚れ込んだのが甲府の吉田達磨前監督。今年1月のキャンプでトレーニングに参加すると、「甲府から、もっと上を目指すくらいの気持ちで来てほしい」と口説かれたといい、5月中旬には「自分に合ったチーム」(中山)への加入内定を早々とつかみ取っていた。

 加入が発表されてからは「結構ツイッターとかラインで連絡が来ました」と反響があった様子。スカウトを受けてから加入までの間に、指揮官は上野展裕監督に交代しているが、心配はまったくない様子。「取られたら5秒で取り返すとか、切り替えを早めで……と聞きますし、あのサッカーが好きです」と目を輝かせている。

 試合も欠かさずチェックしており、取材日前日に行われたルヴァン杯プレーオフステージ第1戦では浦和レッズに2-0で勝利。試合が重なっていたためリアルタイムでは見られなかったが、「スコアが逆なんじゃないかと思って、速報で見ました」とおどけつつ、「前からボールを取りに行って、一気にゴールを目指していくのが楽しい」とプレーするのを心待ちにしているようだ。

 目標の選手は「代表に選ばれてうれしい」というMF大島僚太(川崎F)。まずは“憧れのボランチ”も立った全国高校総体での活躍を誓っている。「しっかり予選を勝って、もう一回インハイに出て注目されて、いろんな人にアピールしたい」。神奈川県予選初戦は9日、市立橘高と対戦する。

(取材・文 竹内達也)
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