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「W杯に行けばどこかではがされる」突破許した高徳が感じた課題の本質

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失点につながるミスを犯したDF酒井高徳

[6.8 国際親善試合 日本0-2スイス ルガーノ]

 一瞬の駆け引きで抜け出された。前半40分、スイスは左サイドバックのDFリカルド・ロドリゲスがFWブレール・エンボロに縦パス。日本代表DF酒井高徳が寄せるも体を入れ替えられ、エンボロに突破を許した。左サイドを抜け出したエンボロはPA内に切れ込んだところでDF吉田麻也と交錯し、転倒。微妙な判定だったが、主審はPKの笛を吹き、先制点を決められた。

 酒井高は「自分のミスは理解して修正しないといけない」と反省したうえで、「あそこで強く行くところはやめる必要ない。ターンされてしまったけど、少しの角度。その一回が致命的なのは分かるけど、強く行くのは自分の特徴だし、そこは続けたい」と自分に言い聞かせるように話した。

 防ぎ切れないシーンではなかったとの思いもある。「(吉田)麻也くんとも話したけど、僕も戻り切れていたので、限定してくれれば2対1をつくれたと思う」。突っかけてファウルを誘ったエンボロが1枚上手だったが、悔やまれる失点だったのは間違いない。

「W杯に行けば、どこかではがされるシチュエーションは出てくる」。だれかが抜かれれば、だれかがカバーする。相手に個で上回られているなら組織で補うしかない。「チームとしてすべてのところでカバーし合うことが大事」。お互いを助け合うプレーができなければ、W杯で勝利を手繰り寄せることはできない。自身のミスを反省したうえで、酒井高はチームとしての課題の本質をついた。

(取材・文 西山紘平)

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