beacon

あと10日…麻也「課題が多い。やるべきことはたくさんある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

先制点につながるPKを与えてしまったDF吉田麻也

[6.8 国際親善試合 日本0-2スイス ルガーノ]

 痛恨のファウルだった。前半40分、DF酒井高徳がスイスFWブレール・エンボロにかわされて裏を取られると、カバーに入ったDF吉田麻也(サウサンプトン)がPA内でファウルを犯し、PKを献上。これをDFリカルド・ロドリゲスに蹴り込まれ、スイスに先制を許した。

 昨年11月10日のブラジル戦(1-3)、今年3月23日のマリ戦(1-1)、5月30日のガーナ戦(0-2)。日本代表は相次いでPKを献上している。「止めるならボックス外だったし、(前半の)残り時間も少しのところで、サコ(大迫)が負傷退場したところからのPK」。吉田は悔しさをにじませた。

 攻守においてピッチ内に統制が見られず、チーム全体の意思疎通が足りないという危機感も膨らんだ。「途中から入ってきた選手は前からプレスに行きたいし、後ろはまだもう少し我慢してほしいという状況だった。ハイプレスをかける時間の配分なども意思疎通しないといけない」。追いかける展開でチームの意思統一を図れなかったことを悔やんだ。

 スイスはFIFAランキング6位の強豪。「相手は強かったけど、慌てるところもあった。共通意識を持って戦わないと……」。相手に勝つ以前に、自分たちがもっと組織で束になって戦えるチームになる必要がある。

「今日は攻撃の形をうまくつくれず、後ろもバランスを取れないときもあった。それは修正しないといけない。課題は多い。(W杯初戦まで)残り10日? やるべきことはたくさんある」。眉間に深いしわを寄せた。

(取材・文 矢内由美子)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP