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[MOM2539]流通経済大柏FW熊澤和希(3年)_昨年全国決勝でV弾。今年は予選初戦でまず2発

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後半アディショナルタイム、流通経済大柏高FW熊澤和希が左足でゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 総体千葉県予選決勝T1回戦 流通経済大柏高 3-0 千葉日大一高 流通経済大柏高G]

 サッカー人生を懸けてインターハイに挑戦。その千葉県予選初戦で2ゴールを叩き出した。流通経済大柏高は0-0の後半3分、CB関川郁万主将(3年)がペナルティーアークやや外側でFKを獲得。この日、プレースキッカーを務めた10番FW熊澤和希(3年)が右足を振り抜くと、ボールはゴール右上隅に突き刺さった。

 右手を突き上げてゴールを喜んだ熊澤は「あそこは前から好きなコースだったので。練習の成果でした」。初戦へ向けてFKの練習をしていたという熊澤が見事にその成果を発揮し、チームに待望の1点をもたらした。

 この日は後半終了間際にもゴールを決めた。流経大柏は右サイドから鮮やかなパスワークで相手の守りを切り崩すと、最後はFW八木滉史(2年)が足裏パス。これを受けた熊澤が切り返しでDFのマークを外し、左足でゴールを破った。

 昨夏の全国王者・流経大柏の注目エースは、守備の柱を担う関川の鹿島入りに刺激を受けている。このインターハイは「結果を出せないと、(関川)郁万みたいにプロに行けない。全国でも、予選でも結果を出せるようにしたい」と強い思いを持って臨んでいる大会だ。
 
 前半にはチャンスがありながら、PA外側からの強烈シュートがわずかに右外へ外れ、アウトサイドにかけたシュートのミスもあった。ボールに絡む回数が多いが、ロストも減らさなければならないと考えている。それでも、相手を見ながら常に余裕を持ってプレーする良さや勝負強さは魅力。加えて「もうちょい助走あればファーまで行きます」というロングスローは全国でも間違いなく対戦相手の驚異となる。

 関川不在の間はキャプテンマークも巻き、守備面での高さを加えるためにボランチも務めてきた、だが、守備の柱、リーダーである関川が復帰したことで熊澤はより攻撃に専念できる。「郁万が復帰したことで自分は攻撃陣を盛り上げてもっと迫力ある攻撃をしなければいけない。攻撃の中心にならないといけない」と熊澤。昨年はインターハイ全国決勝で決勝ゴールを決めて注目度を高めた。全国連覇のため、目標のプロ入りを果たすため、この日のようにゴールという結果を残し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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