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OB川島永嗣の“伝説”残る浦和東、4発完勝で初戦突破!! 4年ぶり全国へ好スタート:埼玉

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3点目が決まって喜ぶ浦和東高DF種藤康太(3年)ら

[6.10 総体埼玉県予選2回戦 朝霞西高0-4浦和東高 浦和南高G]

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)埼玉県予選は10日、各地で2回戦を行い、4年ぶりの全国行きを狙う浦和東高と朝霞西高が対戦した。一方的にボールを支配した浦和東が4-0で勝利。3回戦では川越南高と対戦する。

 日本代表GK川島永嗣の母校が好スタートを切った。「練習が終わった後、ボールがないところで飛び込んで、キャッチングのイメージトレーニングしてたらしい」「最後まで学校に残って練習して、自分で校門を閉めて帰ってたらしい」――。圧倒的な努力を続けていた“伝説”の数々は今もなお残るが、まずはそんな偉大な先輩が立った全国大会出場権に向けて、大事な初戦を大差で突破した。

 序盤はボールを握る時間を長く持ちつつも、攻めあぐねる展開が続いた。だが前半11分、MF中野音央(3年)のミドルが相手ゴールを襲うと、徐々に少ないタッチ数でのビルドアップが見られるようになる。そして同40分、MF石塚陸斗(3年)が右サイドのドリブルでFKを獲得。これをMF志村直樹(3年)が鋭いキックで蹴り込み、先制点を奪った。

 後半立ち上がりは朝霞西に好機。4分、小気味よいタッチが目を引くMF入内嶋哲也(3年)の攻め上がりからFW佐藤武蔵(3年)がボレーで狙うも、DFに阻まれた。浦和東も主導権を渡さない。FW河西輝星(3年)のダイレクトシュートがGK斉藤悠真(3年)の手をかすめてクロスバーに当たる場面もあった。

 浦和東はその後、立て続けに選手交代を行い、フレッシュな陣容に変更。すると後半28分、待望の追加点が入った。ゴール前の混戦から石塚が狙うと、こぼれ球に中野が反応するも相手ブロックに遭う。それでも再び石塚が拾ってシュートを試み、最後はゲームキャプテンの中野が左足でねじ込んだ。

 浦和東は後半31分、右サイドからの志村のキックにニアで合わせたDF種藤康太(3年)のゴールで3点目。さらに同アディショナルタイム3分、左サイドからのFKをDF真鹿真太郎(3年)が蹴り込むと、相手クリアボールに反応したDF中川修斗(3年)がボレーで決め、4-0の大差で試合を終えた。

 県新人戦では成徳深谷高、関東大会県予選では立教新座高にいずれも1点差で敗れ、ともに準決勝で苦杯をなめてきた今季のここまで。総体の埼玉県代表枠は2つあるため、そんな“鬼門”がそのまま全国大会への扉となる。「ここまで悔しい思いをしてきたので、インハイで結果を出せるように強いチームになる」(中野)。目指すは24日、偉大な先輩のグループリーグ第2戦と同じ日に行われる県決勝の舞台だ。

(取材・文 竹内達也)
●【特設】高校総体2018

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