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オフ返上で自主トレしていた武藤「W杯で出し尽くしたい」

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パラグアイ戦に向けて練習するFW武藤嘉紀

 所属するマインツでゴールを量産しながらもバヒド・ハリルホジッチ前監督時代にはなかなか声がかからなかった。所属クラブでの活躍を“正当評価”された形で西野ジャパン入りした日本代表FW武藤嘉紀(マインツ)はスイス戦翌日のオフを返上し、個人トレーニングを行ったことを明かした。

「スイス戦も僕は50分ちょっとしか出ていない。だから昨日も少しトレーニングをした。W杯が終わるまでは日本代表だけに集中する。完全燃焼できたというくらい、出し尽くしたい」。ため込んできた熱い思いを吐露した。

 FW大迫勇也の負傷交代によって前半40分から急きょピッチに立ったスイス戦では、チーム全体が奪ったあとに手数をかける攻撃スタイルに偏ってしまったことで、武藤が持つスピードを生かす場面がほとんどなかった。1トップとして前線からのチェイシングに労力を割かなければならないことも多く、スタミナのロスもあった。

 しかし、武藤は前を向いて言う。「それでもパスが2本出てきたし、出せると分かってくれただけで良かった。あと2、3本出ていれば点につながったかもしれないけど、みんなが分かってくれたのもプラスに考えなければならないのかなと思う」。

 W杯本大会まで時間は少ないが、“使われる”FWとして、自身の特長をどんどんアピールしていきたいところでもある。その意味で12日のパラグアイ戦(インスブルック)は最大のチャンスになる。

「見せたいのは献身性や裏に抜けられるところ、能力の高いDFにも競り勝てるところ。それと、FWである以上はいくら消えていても1点決める力を本大会が始まる前に見せておきたい」。情熱をピッチで表現できるFWとして、チャンスをつかんで日本に貢献するつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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