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“ターンオーバー”パラグアイ戦へ意気込む遠藤航「サブ組が勝つことで…」

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DF遠藤航は右サイドバックで先発か

 W杯イヤー未勝利。2試合連続の零封負け。かつてないほど停滞感が蔓延する今こそ、自分たちにはやるべきことがある。右サイドバックとして12日のパラグアイ戦(インスブルック)で先発が予想される日本代表DF遠藤航(浦和)は「個人としては、どのポジションでもまずは自分の良さを出し、しっかり戦う姿勢を見せたい」と意気込みを示した。

 チーム内では今、戦術に関して多くのディスカッションがなされているが、「結局のベースは走って戦うこと」との思いが遠藤にはある。そのうえで、「そこはみんなが当たり前に思っているけど、今は割合的にチームとして戦術に頭がいっていたり、うまくいっていないことに気持ちがいっている」と見ている。だからこそ、パラグアイ戦ではシンプルに「走って戦う」ことを前面に出したいと考えている。

 西野ジャパンの合宿が始まってから約3週間が過ぎた。遠藤はその中で、スイス戦に出たメンバーの経験値の高さや指揮官からの信頼度の強さを目の当たりにしてきた。

「明日、パラグアイに勝っても、スタメンが大きく代わることはないと思う。でも明日、サブ組が勝つことでチームがピリッと引き締まるきっかけになるような気はする」

 パラグアイと対戦すると決まって「思い出した」試合がある。2010年南アフリカW杯決勝トーナメント1回戦の日本対パラグアイ戦だ。グループリーグで快進撃を見せ、2大会ぶりの16強入りを果たした岡田ジャパンは、初のベスト8入りを目指してパラグアイと対戦。0-0のまま突入した延長戦でも決着がつかず、PK戦の末、敗退した。

「パラグアイは今回は出ていないけど、W杯に出る力のある国。日本としてはW杯という舞台で負けている相手だから、しっかり勝ちたい思いはある」。日本のために何ができるか。遠藤はそこにフォーカスしている。

(取材・文 矢内由美子)

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