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W杯3大会連続の“9番” 岡崎は9か月ぶり先発へ「点も取りたい」

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ヘディングするFW岡崎慎司

 人一倍熱い。それだけに、焦れるような思いがあったに違いない。5月30日のガーナ戦(0-2)に途中出場するも、今月8日のスイス戦(0-2)は出番がなかった日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)。W杯本大会前最後のテストマッチとなる12日のパラグアイ戦で昨年9月5日のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦以来(0-1)以来の先発を果たすことになりそうだ。

 試合前日の公式練習後には取材陣に対応。W杯3大会連続で9番を背負う男は「代表戦に出られる喜びを表現したい」と意欲を燃やした。

 ハリルホジッチ前監督時代は昨年9月を最後に代表に招集されることもなくなっていた。西野朗監督への電撃的な政権交代が起きたあとも、4月14日のバーンリー戦後、ケガの影響でプレミアリーグの終盤5試合を欠場してシーズンを終えた。それにも関わらず3大会連続のW杯メンバー入り。しかし、調整の遅れもあり、ここまで先発の機会はなかった。

 日本代表はその間、2試合連続ノーゴールで連敗。チーム戦術の構築も遅々として進んでいなかった。自分が出るときにはどうすべきか。スイス戦をベンチで見て感じたのは、所属するレスターで見せるような臨機応変な動きだった。

「チームが勝つためなら1トップでも2トップ気味でも構わない。そういう意味では変化を出しても良いのかなと思う。裏を狙うにも、前に張っているだけではなく、下がってから裏を狙うとか、ダイナミックなプレーが必要、それをどこまでこのチームで出せるか」

 まだゴールのない西野ジャパンに得点をもたらしたいという気持ちは強い。「点も取りたい。それがチームにとって一番良いきっかけになると思う。そして、どういうメンバーになろうと勝つことが大事。そこに懸けたい」。岡崎が停滞するチームに光の道筋をつけられるか。

(取材・文 矢内由美子)

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