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[MOM2545]多摩大目黒GK能嶋昭登(3年)_守護神の自覚持ち、成長したGKが好守連発!

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多摩大目黒高GK能嶋昭登は好守で勝利の立て役者に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.10 総体東京都予選2次T2回戦 多摩大目黒高 2-1 駒澤大高 堀越学園総合G]

 富士通川崎サッカー部(現川崎F)でのプレー経験を持つ多摩大目黒高・遠藤雅貴監督は「1、2年生の時は不安定でしたが、自覚が出て来て凄く伸びましたね」と評し、白須真介GKコーチも「責任感持って、自覚も出てきた。(きょうは)当たっていましたね」とそのプレーを高く評価していた。

 多摩大目黒はGK能嶋昭登(3年)がこの日、コーチ陣から活躍を認められる80分間。前半から直接FKやPAでの1タッチシュートをストップし、後半11分にはCKからのヘディングシュートを横っ飛びで止めた。

 加えて「駒澤のセットプレーについて、とくに言われていた」という能嶋は駒澤大高のセットプレー、クロスに対して思い切りよく飛び出してボールを弾き飛ばす。相手選手が迫力を持ってゴール前に飛び込んで来る中、接触することを怖れずに戦い続けた176cmの守護神のプレーは印象的だった。

 試合終了間際に1失点したものの、能嶋は「(駒大高は)声援が凄くて、威圧感は凄かった。でも、みんなで声出して多摩大の応援も声を出してくれたので力になりました。チーム一丸になって戦えたと思います。(個人的には)いつでも試合がピークにしたいので、いい準備して試合に臨めたと思います。飛んできたところにしっかり反応して止めることができた」と胸を張る。

 現在、チームの3年生GKは能嶋一人。だが、昨年11月から腰の怪我によって半年間離脱していた。それでも、自分がGK陣をまとめなければならないと自覚を持って巻き返してきた。そして正守護神の座を掴んだGKは得意のセービングを大一番で発揮し、チームを東京準々決勝へ導いた。次は4強入りを懸けた駒場高戦。「一週間後なんですけれども、身体のケアをしっかりとして全員で勝てるようにしたい」というGKが、準々決勝でも勇気あるプレーでゴールを守り抜く。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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