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16歳積極起用の湘南に『ベストメンバー規定』違反…“情状酌量”でも制裁金600万円

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違反となった試合で先発に抜擢された湘南ベルマーレMF柴田壮介

 Jリーグは12日、通称『ベストメンバー規定』違反により、湘南ベルマーレに「けん責」と制裁金600万円の処分を下したと発表した。同クラブは4月18日に行われたルヴァン杯のグループリーグ第4節のサガン鳥栖戦で、プロA契約選手を4人しか起用していなかった。

 Jリーグ規約第42条では「その時点における最強のチーム(ベストメンバー)をもって前条の試合に臨まなければならない」という、通称『ベストメンバー規定』を掲げている。詳細は補足基準によって定められており、「プロA契約選手または外国籍選手を合計6名以上含まれなければならない」となっている。

 Jリーグは処分の理由について、「同様の違反があった際、再三にわたり各クラブに対し注意喚起しているにも関わらず、クラブ職員による先発メンバーの基準該当の有無の確認措置を採らず、今回のような事態となった」と繰り返しの違反だったと指摘。「非常に遺憾であり、湘南ベルマーレの責任は看過できない」と断じている。

 その一方で、高校2年生で当時16歳だったMF柴田壮介をはじめ、Jリーグが起用を推し進めるU-21選手3人が先発出場していたため、「若手選手を積極起用しようとした同クラブの方針は酌量すべき事情」と情状酌量も。「過去の違反事例に倣えば1,000万円を相当とする」との判断だったが、400万円の減額処分となったことが付記されている。

 なお、アウェーでの鳥栖戦に臨んだ湘南は0-0で引き分け、勝ち点1を獲得。結果的にプレーオフステージ進出を果たした。なお、近年の制裁金処分では、盛岡の前副社長が資金流用を行った件で500万円、長崎の観客水増しが300万円、G大阪のナチス応援旗問題が200万円。いずれの事例よりも多いものとなっている。

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