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4年前の教訓を胸に…勝利にも釘刺す香川「もう一度引き締める」

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トップ下で結果を残したMF香川真司

[6.12 国際親善試合 日本4-2パラグアイ インスブルック]

 西野ジャパン3試合目にして初の白星は、1点のビハインドを跳ね返しての逆転勝利。W杯本大会前の最後の強化試合でW杯イヤー初勝利を挙げたことで、チームに明るいムードが漂う中、勝利の立役者である日本代表MF香川真司(ドルトムント)は釘を刺すように言った。

「良かったけど、僕たちはしっかり見直す必要がある。失点はしている。2点ともペナルティーエリア外だし、人数の配置であったり、寄せるところはもっと寄せないと。南米の選手はやっぱり一発があるとあらためて感じた」

 思い出すのは4年前だ。国際Aマッチ5連勝でブラジルW杯を迎えたものの、初戦のコートジボワール戦で1-2の逆転負けを喫すると、そこからガクッとムードが後退。スコアレスドローだったギリシャ戦で勝ち点1を手にするのがやっとで、1分2敗のグループリーグ敗退に終わった。

「4年前も親善試合を勝ち抜いて、やれるというところはあった。もう一度引き締めていかないといけない。もちろん自信は必要だけど、やれていないところの課題は必ずある。しっかり修正して良い準備をしていきたい」

 ターンオーバーの“サブ組”で戦って得た勝利はチームにポジティブな感覚をもたらすが、そんな今だからこそ、もう一度引き締めることが重要だと、香川は思っている。経験豊富な背番号10は、最後まで冷静な表情を崩さずにスタジアムをあとにした。

(取材・文 矢内由美子)

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