[6.15 ロシアW杯B組 ポルトガル(日本時間15日27:00)スペイン ソチ]

　大会2日目にして、強国同士の対戦が実現する。EURO2016を制して現欧州王者のポルトガル代表、そして10年南アフリカW杯で初優勝を飾り、EURO2008、EURO2012を連覇したスペイン代表が登場。この試合で勝利を収めたチームが首位通過に大きく前進することになるが、グループに同居するモロッコ、イランとの力関係を考えると、両チームともに無理をしてでも勝ち点3を狙いに試合ではないとも言える。

　欧州予選では初戦のスイス戦こそ0-2で落としたポルトガルだが、その後は9連勝で駆け抜けて首位通過を果たした。アンドラ、フェロー諸島を相手に大量得点を記録した試合こそあったものの、連勝した9試合で32得点2失点と圧巻の数字を残して5大会連続7度目の出場を決めた。現欧州王者のカギを握るのは、間違いなくエースFWクリスティアーノ・ロナウドだ。欧州予選では6試合連続得点を含む15ゴールを記録するなど、33歳を迎えた今も、その決定力は錆び付くことはなく、昨季の欧州CLで15得点を挙げて得点王に輝いたように大舞台での勝負強さも実証済み。C・ロナウドの他にもMFジョアン・モウティーニョ、MFウィリアム・カルバーリョ、DFペペ、GKルイ・パトリシオらEURO2016優勝メンバーが健在。最後のW杯となる可能性が高い稀代のスーパースターとともに、目指すべき初の頂点に向けて手応えをつかむ一戦としたい。

　ディフェンディングチャンピオンとして乗り込んだ前回ブラジル大会ではグループリーグ敗退の屈辱を味わったスペインだが、ベスト16で敗退したEURO2016後、フレン・ロペテギ監督が就任するとチームは復調。欧州予選では最大のライバルとなるイタリアに1勝1分と勝ち越し、9勝1分と無敗のまま本大会行きのチケットを手に入れた。さらに18年に入って行われた親善試合でも好調を維持し、ロペテギ監督就任後、20戦無敗のまま本大会を迎えることになったが、開幕わずか1日前に激震が走る。20年まで契約がありながらも来季からレアル・マドリーの監督に就任することが発表されたロペテギ監督を電撃解任し、フェルナンド・イエロ氏の新監督就任を発表。MFアンドレス・イニエスタ、DFセルヒオ・ラモス、MFダビド・シルバら歴戦の勇士に、MFチアゴ・アルカンタラ、MFイスコら初の大舞台に臨む新たな戦力が加わったタレント軍団は新監督の下、どのようなスタートを切るだろうか――。

■FIFAランキング
ポルトガル 4位
スペイン 10位
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■対戦成績
ポルトガル 6勝13分16敗

■テレビ中継
NHK

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