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スペイン、ロペテギ電撃解任の影響は…元日本代表監督トルシエ氏「監督ができることは10~15%ぐらい」

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フィリップ・トルシエ氏が電撃解任のスペイン代表について言及

 元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が、フレン・ロペテギ前監督を解任したスペイン代表について言及した。

 ロシアW杯が14日に開幕するのにあわせ、日本のフットボールを盛り上げるスポーツコミュニティパーク『ODAIBA FOOTBALLFANZONE 2018(オダイバ フットボールファンゾーン)』が、期間限定で東京のお台場ウエストプロメナードにオープン。この『ODAIBA FOOTBALLFANZONE 2018 オープンセレモニー』にトルシエ氏が登場。トークショーが行われた。

 スペインサッカー連盟は13日、記者会見を行い、同代表を率いたロペテギ前監督の解任を発表。就任から無敗をキープし、今年5月に2020年まで契約を延長したが、12日にレアル・マドリーの新監督就任がクラブから発表され、同連盟のルイス・マヌエル・ルビアレス会長が激怒。初戦ポルトガル戦の2日前というタイミングでの解任に至った。

 2002年日韓W杯で日本をベスト16に導いたトルシエ氏は、「私はW杯を迎えるにあたって冷静だった。4年間じっくりと準備して、W杯を迎える状況にあった。集中していた」と当時を振り返り、「スペインの監督が解任されたが、だからといってスペインのクオリティーに関係するかといったら、そうではないと思う」と、大会直前の監督交代だが、影響は少ないと分析する。

「監督は指揮者のようなものかもしれない。でも監督ができることは10~15%ぐらいしかない。選手たちが自分の持てる力をしっかりと発揮し、一体感をもって連携、コミュニケーションをとってやること。各自が100%の力を出し、一緒にプレーできてうれしいなという気持ちでやることが大事。だから、監督は大事だけど、それよりも選手の方が大事で、それが試合の結果につながる。やることはやったと集中して、これからやれることは自分の足が決めてくれると信じながらやっていけばいい」

 代表チームのスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏が新監督に就任したスペインは、15日に初戦でポルトガルと戦う。今大会屈指の好カードだが、優勝候補のスペインはこの状況を打開できるだろうか。注目が集まる。

(取材・文 清水祐一)
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