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野洲から世界へ。後輩たちの「誇り」MF乾が世界で舞う

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野洲高から世界へ。初のW杯に臨むMF乾貴士の活躍を後輩たちも期待

 “セクシーフットボール”こと、野洲高(滋賀)の山本佳司監督は、教え子のW杯日本代表MF乾貴士について、「野洲から世界へ、を具現化してくれている。アイツは努力もするし、サッカーに求めるものも奥深い」と説明する。

 ドイツでは1対1のことばかりを言われ、スペインではパスがブレるとかなり指摘されるのだということを山本監督は乾から聞いた。違う環境の中で常に探究心を持って挑戦し続けてきた乾が、初のW杯で持っているものを存分に発揮してくれることを恩師は期待していた。

 乾は野洲2年時にインパクトを残す活躍を見せて全国高校選手権初優勝に貢献。その後、Jリーグ、ドイツ、スペインで壁に当たりながらも乗り越えてきた乾は、30歳で初のW杯に臨む。今月12日のパラグアイとの親善試合で2ゴールを決めた乾に対する期待度は、上昇中。後輩たちも偉大な先輩のプレーに注目している。

 野洲は今夏のインターハイ滋賀県予選準決勝で敗退。主将のFW片岡海斗(3年)は「(自分たちは)一個ミスったらへこんでいくヤツが多い。乾選手とか野洲高からプロになっている選手は見本になる選手が多い。超えるくらいやらないと成長できない」と語っていた。

 特にW杯に出場する乾については「野洲高の先輩で誇りというか、凄いことやと思いますし、それを見て後輩としてもっと責任感をもってプレーしないといけない。乾選手は『(野洲に)顔を出してくれたり、野洲のことを考えてくれている』と山本監督からも聞いているので、そう思ってくれている人にも恥じないように一人ひとりがもっと自覚を持ってやれたらいい」とその存在を自分たちのエネルギーにすることを誓っていた。

 先輩にはW杯で自分のプレーをして欲しいと考えている。「出て頑張って欲しいです。結果を残してくれるのが一番ですし、自分たちも応援している。乾選手のプレーができたら世界に通用しているので、そこは頑張って欲しいと思います」。後輩のエールも背に初の夢舞台へ。野洲から世界へ羽ばたいたMFがW杯で舞う。

(取材・文 吉田太郎)
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