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星稜の後輩「本田選手は決めるべきところで決めてくれる人」。恩師はあのMFのパスから決めるシーンを期待

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MF本田圭佑の恩師、星稜高の河崎護監督や後輩たちは先輩がロシアで試合を決めてくれることを期待

 ロシアで3度目のW杯に出場する日本代表MF本田圭佑星稜高時代の恩師、河崎護監督は「楽しみ」と語った。「3回目のワールドカップを経験する中で勝負になるところはどこなのか、分かっていると思う。1試合で1回、2回来るところに本田がいるかどうか」。その経験値でここぞのチャンスを逃さずに決める。幾度も修羅場を経験し、そこで期待に応えてきた男がW杯で再び日本に歓喜をもたらすことを恩師、後輩たちは期待していた。

 星稜のFW岩岸宗志主将(3年)は「ワールドカップのピッチに3度連続で立つというのは並大抵の努力ではないと思うので、そこは見習わないといけないなと思います。少しでも将来追いついて追い越せるように、(W杯を)見て成長したいと思います」。後輩たちにとって、W杯でFKを決めるなど活躍してきた本田は、自分たちの意識を高めてくれる存在。その背中に一歩でも、半歩でも、近づけるように日々を送っている。

 高校時代の本田と同じく10番を背負うレフティー、MF有馬大勢(3年)は本田が育った場所で、河崎監督から指導を受けたいという思いで東京Vジュニアユースから星稜へ進学したのだという。普段から指揮官やコーチ陣に指摘されているのは、「本田はどうだったか」ということだ。

「監督に練習の合間とかに『本田だったらこうする』とかアドバイスをもらっていて、パス出した相手とかに合わなくても本田やったら相手に『走れよ』と言っていたと。他に監督が言っていたのは『アイツは1年の時から3年にタメ口、俺は本田に怒ったことない』と。僕はしょっちゅう怒られています(微笑)」

 先輩についてのエピソードからヒントを得ながら、自分自身に期待し、努力を続ける。今日よりも明日成長することを目指すこと。特に10番を受け継ぐ有馬は「(本田をはじめとした過去の10番に)追いついていかないといけない」という思いを持って今を歩んでいる。

 3度目のW杯で本田が見せる姿も、インターハイを控える後輩選手たちのエネルギーに。有馬は「本田選手は決めるべきところで決めてくれる人。自分もそうありたいですけれども決めてもらいたい」と期待した。また、河崎監督は「15m、20m先に逃げないで、良い形で出してくれるのは(柴崎)岳。(本田の)裏に抜けるプレーに対して岳が配球すると面白い」。MF柴崎岳の恩師・青森山田高の黒田剛監督は、河崎監督にとって大阪体育大の“相性の良い”後輩。名将・河崎監督の“イメージ通り”、柴崎のパスから本田が決めるシーンがロシアで実現するか。後輩たちが見つめる中、世界でその経験値と勝負強さを見せつける。

(取材・文 吉田太郎)
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