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チームの課題改善できず、2失点。U-16日本代表の190cmGK山田「練習するしかないです」

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敗戦後、悔しさを滲ませていたU-16日本代表GK山田大樹(鹿島ユース)

[6.15 U-16インターナショナルドリームカップ第2節 U-16日本代表 0-2 U-16セネガル代表 ユアスタ]

 U-16日本代表の先発メンバーで唯一の早生まれ、GK山田大樹(鹿島ユース)は立ち上がりからリーダーシップを持って戦うことができなかったことを悔しがっていた。

 パラグアイとの初戦では前半20分までに2失点。後半も立ち上がりに失点している。それだけに、引き締めて臨んだ前半だったが、入りの悪かったチームは7分に連続で競り負けて失点してしまう。

 その後、日本は立て直してポゼッションを高めたが、セネガルにスペースを消され、また普段よりも球際に深く入ってくる相手に慣れず、攻撃のリズムに乗ることができない。山田自身も良い配球をすることができず、「もうちょっと自分もビルドアップできるようにならないと。(相手に狙われているような状況でも)打開できるように技術をつけていかないといけないかなと思います」と反省していた。

 相手がカウンター攻撃を繰り出してくる中で山田は相手のミドルシュートをストップしたり、抜け出してきた選手との1対1を阻止するシーンもあった。雨中の難しいコンディションの中で我慢強く守っていたが、後半24分にカウンターから追加点を奪われて0-2で敗戦。「こういう年代では楽勝でできるようにならないと、将来の夢を実現することだったり、来年のワールドカップに出るのは難しいかなと思います。人のせいとかじゃなくて自分からもっと高いレベルに持っていかないといけないと思う。練習するしかないです」とレベルアップを誓っていた。

 190cmの長身を持つGKは今年のプレミアリーグEAST開幕5試合全てで先発フル出場。うち4試合を無失点で終えるなど、チームの開幕5連勝に大きく貢献している。「チームでは立ち上がりの締め方、入り方を徹底してやっています」。鹿島ユースと代表チームとでは選手も戦い方も違うが、結果として出ている部分をより代表チームの仲間たちに求めていく。

 今大会は残り1試合。スペイン戦を残すのみとなった。山田は「一人ひとりが勝ちたいという気持ちを全面に出してやっていかないと、パラグアイ、セネガルもそうだったように簡単に勝てる相手ではない」。課題となっている試合の入りを改善し、気持ちを全面に出して、仲間たちとともに守護神は1勝を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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