[6.15 ロシアW杯グループリーグB組 ポルトガル3-3スペイン ソチ]

　試合開始早々に、いきなりPKを献上してしまった。しかし、スペイン代表の右SBの位置に入ったDFナチョ・フェルナンデスは後半13分に汚名返上となるスーパーゴールを叩き込んだ。

　試合開始わずか3分。PA外でボールを受けたFWクリスティアーノ・ロナウドが縦に鋭い突破を仕掛けてPA内に侵入してくる。距離を詰めて進路を阻もうとしたナチョだったが、わずかに体が触れたC・ロナウドがピッチ上に倒れ込むと、主審はPKを宣告。このPKをC・ロナウドに沈められて先制点を奪われてしまった。

　だが、その後、点の取り合いになると、2-2で迎えた後半13分にナチョが魅せる。左サイドをDFジョルディ・アルバ、MFイスコ、MFダビド・シルバの鮮やかな連係で崩すと、折り返しのこぼれ球にナチョが反応。PA外から迷いなく右足で合わせたシュートは凄まじい勢いでゴールに向かうと、ポストを叩きながらもゴールマウスに収まり逆転となるゴールが生まれた。汚名返上となるゴールを決めたナチョは歓喜の疾走で喜びを爆発させた。

(取材・文　折戸岳彦)

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