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「注意しないと」西野J、もう一つの敵は長い芝…逆に“利用法”も

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選手は練習から芝の長さに慣れようとしている

 敵は相手チームだけではない。ルビン・カザンのトレーニング施設をベースキャンプ地としている日本代表だが、西野朗監督によると、練習場の芝の長さは24mm。19日のW杯初戦・コロンビア戦が行われるサランスクは「もっと長いと聞いている」という。

 ロシアW杯は大会3日目を迎えたが、MF原口元気(ハノーファー)は「どの試合を見ても選手はやりにくそうにしている」と、映像を通して見た印象を口にした。GK東口順昭(G大阪)も「試合を見ていてもなかなか気づかないかもしれないけど、よくよく見ると(ボールの転がり方が)変化している」と指摘。最終ラインでのビルドアップなどは細心の注意が必要そうだ。

 東口が「バックパスは変化するから気を付けないといけない。ボールを見ないでトラップするところもちゃんと見ないと、どう変化するか分からない。めちゃくちゃ気を遣う」と言えば、DF長友佑都(ガラタサライ)も「DFラインではボールの動きに注意しないといけない」と警告する。

 パスやトラップはもちろん、ドリブルにも影響しそうだが、そうしたプレーの精度だけでなく、長友は「芝が長いので、足を取られるし、足に負担が来る。行きたくても行けない場面もある」と、体力的な負荷が高まることも危惧した。

 MF大島僚太(川崎F)は「(ボールが)止まることもあるし、そこは相手も狙ってくる。失うことになったとしても、アバウトでも前にプレーすることが大事かなと思う」と、下手につなぎすぎず、シンプルなプレーも必要になると説く。芝の特性を利用した攻撃も可能になりそうで、原口は「逆に言うと、裏に出たボールが止まる。そういうのも頭に入れたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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