beacon

注目レフティー、三浦学苑FW川上渚は大一番で走り続ける力示す:神奈川

このエントリーをはてなブックマークに追加

三浦学苑高FW川上渚

[6.16 総体神奈川県予選準決勝 三浦学苑高 2-1 東海大相模高 等々力]

 後半33分にインターセプトから持ち込んで得意の左足を振り抜き、38分にもカウンターからドリブルで長い距離を駆け上がって左足シュートを打ち込んだ。そして40分にはFW原田遥翔(3年)とのワンツーで右サイドを攻略して左足シュート。だが、このシュートをクロスバーに当ててしまうなど勝利を決定づける3点目は奪えなかった。

 それでも、前線で献身的に走り回り、個の力も発揮していたFW川上渚(3年)について、三浦学苑高の枝村隼人監督は「あれだけ守備で貢献して、スペースへ走り込んでチャンスに絡むことは彼にしかできない」と称賛していた。

 本人は「決めたかったです。決めていれば(DFが)もっと楽になった」と苦笑いしたものの、「結構走るのも得意なので、前からプレッシャーをかけてなるべくDFラインが苦しくならないようにと考えていました。取り切れたところもあったので良かった」と守備面で貢献できたことについては胸を張っていた。

「左しか使えないので左足一本で」と自虐気味に語る左足の精度も大きな武器。決勝点は彼の左足CKのこぼれ球から生まれている。献身性を備えたレフティーは全国大会での目標について「全国制覇なんですけれども、1試合1試合やっていきたい」。目の前の戦いに集中し、ゴールで勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

TOP