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[関東]桐横大に“30秒被弾”も小柏ハットなどで大逆転!明治大が練習工夫で得点力不足解消、5戦ぶり勝利で2位浮上

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明治大が5発快勝で5戦ぶりに勝利した

[6.17 関東大学1部L第10節 明治大5-1桐蔭横浜大 駒沢]

 トンネルを抜けた先には最高の景色が広がっていた。関東大学リーグ1部の第10節2日目が17日に行われた。駒沢オリンピック公園総合競技場で行われた第1試合では、明治大桐蔭横浜大に5-1で快勝。5戦ぶりの勝利で勝ち点を17に伸ばし、2位に浮上した。

 明治大は未勝利のここ4試合で、そのうち3度が無得点。得点力不足が深刻だった。

 そのため、ここ1週間は練習に工夫を凝らしてきた。シュート練習を多めに取り入れると、その際にGK練習用の少し重めのボールを使用。「ボールが枠に飛ぶようになった」(MF小野雅史(4年=大宮ユース))と自信を持って試合に臨んでいた。

 ただ試合は開始30秒で失点。桐蔭横浜大にいきなり圧力をかけられると、MF鳥海芳樹(2年=桐光学園高)のパスからFW松本幹大(2年=東京ヴェルディユース)に左足で流し込まれてしまう。

 しかしこの日の明大はここからすぐに切り替えることが出来た。すると前半19分、MF渡辺悠雅(4年=横河武蔵野FCユース)の右クロスをFW村田航一(4年=日章学園高)が倒れ込みながら流し込むと、ボールは左ポストをかすめてゴールイン。

 試合が振り出しに戻ると、前半44分には再三のドリブル突破でチャンスを演出していたMF小柏剛(2年=大宮ユース)がグラウンダーのミドルシュートを叩き込み、前半のうちにスコアをひっくり返した。

 後半も明大は攻撃の手を緩めない。後半3分、FW佐藤亮(3年=FC東京U-18)の右クロスを小柏が頭で合わせて加点。相手の反撃の芽を摘むと、同22分にはMF安部柊斗(3年=FC東京U-18)が強引な突破から左足で豪快に突き刺し、勝利を決定づける。

 仕上げは後半41分、混戦のこぼれ球を小柏が蹴り込んで、大学入学後初のハットトリックを達成。今季チーム最多得点を記録したゴールラッシュを締めくくった。

 2位に浮上した明大だが、首位の早大とは勝ち点差8。2位以下の勝ち点差はなく、星の潰し合いが早大に独走を許す要因にもなっている。ただ失点数だけをみれば、9失点の明大は早大を抑えて堂々のリーグ最少。この日のような爆発力を継続できれば、早大を追う一番手になれるはずだ。

 前期リーグ戦はあと1節。「とにかく次節(東京国際大戦)を勝って、アミノバイタル杯に向かいたい」。主将DF岩武克弥(4年=大分U-18)が気合を入れ直したように、この後の戦いへの流れを作るためにも、前期最終戦は絶対に勝って終わりたい。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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