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[MOM2550]前橋育英FW榎本樹(3年)_ 2発!インハイで日本一と2年連続得点王にも挑戦

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前半12分、前橋育英高FW榎本樹がヘディングシュートをゴールに突き刺す

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.17 総体群馬県予選決勝 前橋育英高 3-0 桐生一高 前橋総合]

 昨年のインターハイ得点王が県予選決勝で2ゴールを決めた。前半11分にFW室井彗佑(3年)のヘディングシュートで先制した前橋育英高はその1分後、左SB塩田直輝(3年)が左足でクロスを上げる。ファーサイドまで到達したボールに走り込んだFW榎本樹(3年)が弾丸ヘッドをゴールに突き刺した。

 ヘディングした後、GKを飛び越えて避けた榎本は、勢いそのままゴールネットへ。そしてゴールラインの内側でチームメートたちの祝福を受けていた。「タイミングが良かったのでその分、強いシュートを打つことができました」。榎本はその1分後にも再び塩田の左クロスがファーサイドに流れて来たところを右足で押し込んで2点目。昨年度の選手権決勝で優勝決定弾を決めている注目エースが、この日は2分間で2得点を叩き出した。

 桐生一高に敗れた県新人戦決勝は、試合開始直後に退場者を出して10人で守る相手から1点を奪うことができず。選手権優勝からわずか1か月で、新チームは初黒星を喫した。この日、エースはその悔しさを晴らす2ゴールを決め、余裕のあるポストワークも見せていたが、本人は満足していない。

「収めることはできたんですけれども、まだまだコンディションも上がっていないですし、後半体力も落ちちゃって走り切れていない。体力的なところで改善点がある」と厳しい。今年のタイガー軍団の攻撃の中心という自覚を持っているFWは、より高い意識を持って戦い、質の高いプレーとゴールで勝利に貢献する意気込みだ。

 来年のプロ入りも注目される中、榎本は「どんどん良い結果出して、進路もいい形で行けるようにしたい」とコメント。成長するため、より高いレベルでプレーすることを求めている。そのステージに立つため、Jクラブのスカウトたちにアピールするためにも大事なインターハイ。「いいイメージがある」というインターハイで2年連続の得点王を獲得することも意識している。

「去年は個人的には良い結果を残せたのでそれを続けることと、優勝したい。優勝することで自信にも繋がるので優勝したい」。夏までに課題を少しでも改善し、大型ストライカーが2年連続のインターハイ得点王、そして冬夏連続日本一に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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