名古屋グランパスでプレー経験もあり、現在はイギリスの人気サッカー番組で司会者として活躍するギャリー・リネカー氏が、イングランド代表はロシアW杯で多くの若手にチャンスを与えるべきだと『Goal』に語ってくれた。

　イングランド代表は2014年のブラジルW杯でグループリーグ敗退。2年後に行われた欧州選手権ではアイスランドに敗れており、今大会でもブラジルやドイツ、フランス、スペインなどの強豪国と比べると期待は大きくない。

　ほかの強豪国と差が開いている状況にリネカー氏は、イングランド代表の将来のためにも今大会では若手に経験を多く積ませるべきだと語った。

「個人的には国際大会で成功経験のある若手を多く使ってほしい。彼らに経験を積ませるためにね。選手のための学習機会だと世間に発信してもいいかもしれない。でも期待しすぎるのはやめよう。私たちは優勝するわけではないのだから。彼らを見守ろう。若い選手たちにとっては素晴らしい機会になるはずさ」

「今は代表チームが本当に強くなる重要な局面なんだ。もしかしたら少し早すぎたかもしれないけど、もし準々決勝にたどり着けたら、今の戦力では素晴らしいことさ」

　そして、イングランドが本当の強豪国になるためには選手育成がカギであると主張した。

「私たちにはワールドクラスの選手が足りない。それこそがW杯で成功するために必要なものさ。長い間ワールドクラスの選手を生み出すことができていなかった。ルーニーが彼の世代では唯一の世界レベルの選手だろう」

「しかし、最近はまたFWハリー・ケインやFWラヒーム・スターリング、MFデレ・アリなどの若手が出てきた。DFカイル・ウォーカーもマンチェスター・シティで素晴らしい活躍をしているね。ワールドクラスになれる可能性のある選手が出始めてきたんだよ。成功するためにもっと必要なんだけど、素晴らしい子どもたちが育ち始めている。でもそれには時間が掛かるよ」

　イングランド代表は現地時間18日、チュニジアとの初戦を迎える。

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