ドイツ代表に歴史的な勝利を挙げたメキシコ代表の面々は、一様に大きな喜びを表現している。ドイツ紙『キッカー』は自国代表への戒めとするがごとく、勇敢に戦った相手チームのコメントを伝えた。

「紛れもなく、われわれはドイツを倒したんだ」。試合後、人目もはばからず涙を流したのはエースストライカーのFWハビエル・エルナンデス。93分間を守り抜いたDFヘクター・モレノは「われわれの人生を変える試合になった」と語った。

　盤石のゲームプランが的中したフアン・カルロス・オソリロ監督は「われわれは6か月間かけて計画を練ってきた」と明かし、ゴールを決めたFWイルビング・ロサーノ、MFミゲル・ラジュンを使った速攻を誇った。

　一躍ヒーローになったロサーノは「われわれが見せたのは、われわれが持っているものだけ」と決してフロックではないことをアピール。間違いなく各国強豪チームからオファーを受けることになるであろうPSVの22歳は「たくさんの役割があった。監督がよく準備してくれたんだ。本当に緊張していた。人生で最も大事なゴールだった」と感激した様子で振り返っていた。

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