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シュートミスがPK&退場につながり…大迫「決めたかったけど結果オーライ」

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FW大迫勇也はDFダビンソン・サンチェスを手玉に取った

[6.19 ロシアW杯グループリーグ第1節 日本2-1コロンビア サランスク]

 完全に相手の出はなをくじいた。立ち上がりの前半3分、クリアボールをMF香川真司がワンタッチで前線に蹴り出すと、最終ラインを越えてきたボールに走り込んだFW大迫勇也はDFダビンソン・サンチェスと競り合いながらうまく体を入れ替え、ゴール前に抜け出した。

 GKと1対1の絶好機から放った左足のシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球を香川がシュート。これがPA内でMFカルロス・サンチェスのハンドを誘い、PKを獲得した。しかも、得点機会を右腕で阻止したカルロス・サンチェスは一発退場。PKを獲得しただけでなく、相手を数的不利の状況に追い込んだ。

「個人的には(最初のシュートで)決めたかったけど」。そう振り返った大迫だが、もし自分が決めていたら先制することはできても、相手が10人になることはなかっただけに、「結果オーライ。結果的に良かったですね」と思わず苦笑いした。

「あそこで負けず、DFに勝てたことは、この4年間、ドイツでやってきてよかった」。球際の競り合いで負けず、ポストプレーでも体を張った。トッテナムでプレーするダビンソン・サンチェスを完全に手玉に取り、何度も1対1の駆け引きに勝ってフィニッシュまで持ち込んだ。

 5月21日に始まった国内合宿から大迫が取材に応じるのは必要最低限で、報道陣の前で多くを語ることはなかった。「毎日しゃべることもないし、やるだけなので。叩かれても試合はあるし、いいことを言われても試合はある。その中で結果を出すことが大事だと思っていた」と、その真意を語った。

 後半28分にはMF本田圭佑の左CKに頭で合わせ、今度こそ正真正銘、W杯初得点となる決勝ゴール。日本のエースとして白星発進に導いた大迫は「今日は運も味方して勝ち点3を取れた」と冷静さを失わず、「ここで満足はしたくない。ここからまたやるだけ」と、24日のセネガル戦、28日のポーランド戦と続くグループリーグの戦いに目を向けた。

(取材・文 西山紘平)

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