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長かった4年間…川島「自分たちの時間がまた動き出した」

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DF昌子源と喜びを分かち合う日本代表GK川島永嗣

[6.19 ロシアW杯グループリーグ第1節 日本2-1コロンビア サランスク]

 4年前の14年6月24日。ブラジルW杯グループリーグ第3節コロンビア戦で1-4の敗戦を喫した日本代表は、決勝トーナメント進出を逃し、大会から姿を消すことになった。当時、ゴールマウスを託されていたのは、今大会も背番号1を背負うGK川島永嗣だった。

 前半6分にMF香川真司のPKで早々と先制に成功した日本だったが、同39分に数的不利になったコロンビアに同点に追い付かれてしまう。PA外でFKを与えると、MFフアン・フェルナンド・キンテロが直接ゴールを狙う。壁は4枚。コースは切られていたものの、シュートと同時にジャンプして生まれた下のスペースを抜けたボールがゴールを襲う。

「壁の下を通った時点でかなり厳しいなと思った」。しかし、懸命に体を伸ばしてボールに触れると、ゴールから必死にかき出そうとしたものの、ボールはゴールラインを割っており、同点となる得点が認められた。「何とかゴールラインぎりぎりのところで取れるかなと思ったけど、ちょっと難しかった」と悔しさを滲ませた。

 だが、1-1で迎えた後半28分にMF本田圭佑が蹴り出したCKをFW大迫勇也がヘディングで叩き込み、勝ち越しに成功。その後、日本に追加点こそ生まれなかったものの、コロンビアに同点ゴールを許さずに逃げ切って2-1の勝利を収めた。「後半はしっかりボールを動かせたし、相手も消耗していたというのはある。最後は体を張って守れていあので、チームとしての勝利だった」。

 4年前に苦汁を舐めさせられた相手にリベンジを果たしての白星発進。「4年前に自分たちが感じた悔しさを、この試合で晴らせたのは自分たちにとっては大きなこと。あの試合から時間が止まっていた部分があると思うので、いろんな意味で自分たちの時間がまた動き出したと思う」。4年前に止まった時間が、ようやく動き出した――。

(取材・文 折戸岳彦)

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