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麻也の気遣いに感謝する山口蛍「みんながまとまっていた」

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途中出場したMF山口蛍

[6.19 ロシアW杯グループリーグ第1節 日本2-1コロンビア サランスク]

 2-1とリードしてから7分後の後半35分だった。中盤の狩人日本代表MF山口蛍(C大阪)がMF柴崎岳と交代でピッチへ。アディショナルタイムも含めて約15分間という短いプレータイムながら手堅い守備と配球で相手に付け入る隙を与えず、“クローザー”の役割をまっとうした。

「短い時間の中、やることもハッキリしていた。最後の少しだけど、みんなで戦った結果。出ていない選手を含めて手にした勝ち点3だと思う。みんながまとまっていて、みんながちゃんと戦えていた」。全員のファイトでつかんだ初戦白星を喜んだ。

 コロンビアの運動量が落ちている状態ではあったが、途中出場のMFハメス・ロドリゲスがピッチに立っているという気の抜けない時間帯での投入だった。しかも柴崎の負傷による交代という難しさもあった。

 助けになったのはDF吉田麻也の指示だ。山口がピッチに入ったとき、最終ラインの吉田から周囲の選手に声が飛んだ。「(山口)蛍にボールを触らせろ」。ほどなくパスが来たことで、すぐに試合のリズムに乗れた。

「僕が途中から入ったときは、みんなが声をかけ合って、すごく集中していた。(吉田)麻也くんもいろいろな選手に僕に一回、ボールを触らせるように指示してくれたり、本当にすごく良い状態だった。いろいろな面でやりやすかった」と、DFリーダーに感謝した。

 初戦に勝った日本だが、2戦目のセネガル、3戦目のポーランドと、フィジカルの強い相手が続く。守備的な特徴を持つ山口は、途中からピッチに立つというプランに組み込まれることも多くなりそうだ。

「自分の役割は出る時間帯にもよると思う。今日みたいに終盤で出るなら今日のように、もう少し早い時間帯ならしっかり守備をして、そこから攻撃へ。これからももっと気持ちを出していかなければならないと思っている」

 クローサーとしてピッチで奏でた「蛍の光」。そこにはチーム全体の結束があった。

(取材・文 矢内由美子)

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