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「オマエが獲れよ」。手術のエースからのエールに応えた明秀日立FW森本が先制弾!

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前半2分、明秀日立高FW森本健太郎が左足で先制ゴール

[6.20 総体茨城県予選決勝 明秀日立高 2-0 鹿島学園高 カシマ]

 インターハイ茨城県予選決勝と同じ20日、明秀日立高は昨年度の選手権でゴールを決めているFW二瓶優大(3年)が膝を手術。そのエースから「オマエが獲れよ」とエールを受けていたというFW森本健太郎(3年)が、電光石火の先制点を叩き出した。

 前半2分、明秀日立はFW鎌上翔平(2年)がヘディングで競り勝つと、DFラインの背後へ抜けたボールに森本が反応。「スピードは自分あると思っているので、そこは相手に負けられないと思っていた。グラウンドは(雨で)ボールが伸びるんで狙っていた」という森本は完全にDFを置き去りにすると、GKとの1対1から左足シュートをゴールに流し込んだ。

「今大会、二瓶が出れなくて監督にも言われていたんですけれども、二瓶がいないから負けたとか、点取れなかったと言われたくなかった」と森本。加えて、準決勝で先発を外れ、悔しい思いをしていた。その思いも込めた一撃。これが勝敗の行方を大きく傾けるゴールとなった。

 相手DFライン背後への抜け出しやドリブル突破を見せた森本は前半だけでシュート4本。だが、チャンスメークする回数や、攻撃する時間を増やせず、DF陣に迷惑をかけたと感じている。激しいチーム内競争を勝ち抜き、試合に出続けるためにはまだまだやらなければならない。全国大会へ向けて森本は「(自分にとっては)初めてなんで、向かっていく気持ちで自分のゴールでチームを勝たせたいです」。怪我からの復活を目指すチームメートのためにもゴールを狙い続け、再び結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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