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[プレビュー]『7.61km』の王様メッシに早くも試練…甘えなきタレント軍団が立ちはだかる

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早くも試練が訪れているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ

[6.21 W杯D組第2節 アルゼンチン(日本時間21日27:00)クロアチア ニジニ・ノブゴロド]

 誰もが認めるスーパースターに、早くも試練が訪れている。

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシはロシアW杯初戦で、大きな期待を寄せられながらもノーゴールに終わった。放ったシュートは合計11本。勝ち越しのかかるPKを相手GKに阻まれ、バルセロナで見せているような決定力は鳴りを潜めた。チームも勝ち点1にとどまり、ここで敗れればグループリーグ敗退も見えてくる。

 意気消沈するエースには、現地メディアからの批判も相次いだ。走行距離『7.61km』という数字にも示されるように、大半のプレーはピッチを駆けめぐる“10人の臣下”が汗をかき、ゆったりと動き回る“1人の王様”へ届けられるという構図。役割と言ってしまえばそれまでだが、結果が問われるのは致し方ない。

 しかし裏を返せば、結果で評価を一変させられることも確かだ。世界一のプレーヤーとしての名声を競い合うFWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)は、ここまで2試合4得点。プレーへの関与は多くないが、“ロナウドの大会”という声さえ出てきている。南米予選最終戦のハットトリックで英雄としての名を深めたメッシは、7か月の時を経て再び母国を救えるだろうか。

 そこに立ちはだかるのは、“汗をかけるタレント”が居並ぶクロアチア代表だ。メッシと同僚のMFイバン・ラキティッチ、ライバルクラブ所属のMFルカ・モドリッチを筆頭に、エースのFWマリオ・マンジュキッチ、FWアンドレイ・クラマリッチら、あらゆる選手がハードワークの性能を兼ね備えている好チームだ。

 第1戦ではナイジェリアに危なげなく勝利し、決勝トーナメント進出に向けて好スタートを切った。かと思えば、交代出場を拒否したFWニコラ・カリニッチをチームから追放し、甘えを排する機運も高まっている。そんな戦闘集団が世界屈指の強豪を喰らい、早々グループリーグ突破を決めたとしても、なんら不思議なことではない。

■FIFAランキング
アルゼンチン 5位
クロアチア 18位

■対戦成績
アルゼンチンからみて 2勝1分1敗

■テレビ中継
日本テレビ

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